介護の採用現場で増えている作文試験を乗り切るコツ
介護業界では、人手不足のため、就職しやすいと軽く考えている方も多くいらっしゃいます。
面接だけの試験では、定着率がなかなか上がらない。介護施設側が求めている人材とは程遠い人材を採用してしまったなどから、採用活動に関してさまざまな工夫をしている介護施設が増えています。
そこで取り入れている採用試験が作文です。ここでは、介護の採用に出されている作文試験をクリアするコツを紹介します。
目次
「自分」の言葉で書いているように工夫する
介護業界のみならず、就職・転職試験で作文を書かせるケースは多くありますから、インターネットで検索をすれば、いくらでも例文を見つけることはできるでしょう。
インターネットで見つけた例文をそのまま利用すればいいと考える方も少なくありませんが、それらのフォーマットをそのまま作文にしても、採用側には簡単に見抜かれてしまいます。
なぜなら、オリジナリティを感じられないからです。
オリジナリティを出すためには、「自分の言葉」で書いているように工夫をすること。
作文の文章構成力が上手いことに越したことはありませんが、特に介護業界の場合には、候補者の人柄を知りたいと感じているものです。
このため、自分の言葉や感情を伝えられる作文に仕上げることが基本になります。そこで重要になるのが、
- 自分が体験したことを作文にする
- 体験によって感じたことを言葉にする
- 体験&感じたことによって将来像を描く
の3つです。
それぞれのポイントについて更に詳しく紹介していきましょう。
自分が体験したことを作文にする
作文の最初には、自身が体験したことを書きましょう。
具体的にどのような体験をしたのかを書くことによって、それから先の展開をしやすくなります。
「私が以前○○のような体験をしました。その時・・・」といったような言い回しをすれば、これから書きたい内容が伝わりやすくなります。
ただただ介護への思いなどをつづっているものと比べて、なぜ介護職へ就きたいのか、どうして自分の介護施設を選んだのかが分かりやすくなります。
体験によって感じたことを言葉にする
冒頭の体験によって、どのような感情の変化があったのかを次に書きましょう。
嬉しいなどありきたりな感情よりも、自分なりの視点で感じた感情を伝えた方がベターです。
嬉しい、頑張ろう、大変だなといったようなありきたりな感情ではない方が良く、「私は心を動かされました」など抽象的な表現を最初にし、どのような感情になってしまったのかを書くようにしましょう。
体験&感じたことによって将来像を描く
前述までの体験によって、今後はどのようになりたいと思ったのかという将来像を書くのが介護職の作文採用試験にパスするコツになります。
前述までの体験と気持ちの変化によって、どのような自分になりたいのかをざっくりと書くのではなく、より具体的に書くことでご自身の人間性や人柄を採用側にアピールできます。
ですから、なるべく具体的に将来像を描くようにしましょう。
まとめ
介護業界でも、人材不足のため、どのような人材でも応募してきた人材は採用するという環境ではなくなりました。
優秀な人材であり、長く定着してもらいたいという思いから、採用試験に作文を採用して、人柄をなるべく細かく把握しようとする介護施設が増えています。
売り手市場であることに変わりはありませんが、何の準備もせずに就職・転職活動に臨んだ場合には、残念な結果になってしまう可能性もゼロではありません。
採用試験の作文にパスするためには、
- 自分が体験したことを作文にする
- 体験によって感じたことを言葉にする
- 体験&感じたことによって将来像を描く
という3つのポイントを押さえておき、採用試験に臨むことをおすすめします。