こんにちは。
塩尻に引っ越してきてまもなく五年目になる、醸造担当の田村です。
今日の作業の紹介はタンク内の洗浄です。
サンサンワイナリーにあるサーマルタンク(温度調整)にはCIPシステムが組み込まれています。
CIPとはCleanig in Placeの略で定置洗浄を意味します。予めタンクに組み込まれた洗浄設備により、ポンプで洗浄液をタンク内で循環させることで労力の軽減を図ることができます。
しかし、ワインを貯酒しているタンクを綺麗にするためにはCIPだけでは不十分です。ワインの成分である酒石がタンク内に付着するとなかなか汚れが取れませんし、タンクに内蔵された温度計(写真の左中央の突起物)に汚れが付着すると手でこすらないと綺麗にすることが出来ません。
サンサンワイナリーのタンクは高さが約2,500mmほどありますが、人がタンク内に入ればタンク内の上面も手を伸ばせばスポンジでこすって洗浄することが出来るように設計しています。
サンサンワイナリーでは特に洗浄作業に力を入れるようにしており、ワインが触れる設備や機器は清潔でなければ良いワインが出来ません。CIPという便利なシステムがありますが、基本的にはタンク内に入って人の手で汚れを落とし、タンクに接続された機器は分解して洗浄し、汚れがないか目視で確認するようにしています。
このような地道な作業を丁寧に行うことでサンサンワイナリーのワインが出来上がっていくのです。