信州塩尻、柿沢地区にも雪の便りが聞こえる頃となりました。
先日、市民タイムス様による取材があり、新聞に掲載していただきました。
ワイナリーができるまでを伝えていただき、私たちの原点を見直すような記事でした。
(記者の赤羽様、ありがとうございました。)
記事の中でこだわりの数字の紹介があり、私たちのワイナリーでは「22」を上げさせていただいております。
こちらの「22」は収穫する時の葡萄の糖度が22度であることを意味しています。私たちが生食用として食べている巨峰やシャインマスカットは16~18度程度で、醸造用の葡萄は生食用より糖度が高い必要があります。
ワインのアルコールは12%前後が多いですが、このアルコールを生産するためには糖度20~22度程度の原料が必要になります。仮に巨峰でワインを造る場合、糖度が16度だとアルコール度数は9%前後になります。そのため、糖度が20度以上に上がらない場合には砂糖を人為的に加えるシャプタリザシオン(補糖)を行うこともあります。
果物の糖度は気象条件にも左右されますが、私どものサンサンワイナリーでは2015年からワインを醸造して以来、一度もシャプタリザシオン(補糖)をしたことがありません。この標高840m~864mに位置する葡萄栽培に適した柿沢の地から収穫された葡萄のポテンシャルを感じて頂けるワインを皆様に召し上がって頂きたいと願っております。