皆さま、こんにちは。
先日、ブロッコリーが指定野菜に追加になると報道されました。
指定野菜?保護的な何か?え、食べられなくなるの?と不安に思ったのは私だけではないと思います。
そこで今回は、指定野菜についてまとめてみました。
指定野菜とは
簡単に言うと、国が指定する「消費量が多く、国民の生活上の重要な野菜」のことです。
1966年に、「野菜生産出荷安定法」によって指定された野菜の種別や、その野菜を栽培する産地のことで、
種別は野菜の中でも特に消費量が多いものを、産地はその野菜を毎年作る規模の大きな産地を、それぞれ国が定めています。
種別では、これまでに14品目を定めており、農林水産省によると、指定野菜の追加は1974年のじゃがいも以来、約50年ぶりだそう。
指定野菜(14品目)
キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ピーマン、レタス、たまねぎ、ジャガイモ、ほうれんそう
「指定野菜」と「特定野菜」の違い
指定野菜と混同されやすいものに「特定野菜」があります。明確な違いがあり、特定野菜とは、指定野菜に準じた重要性を持つ野菜のことで、
ブロッコリーやアスパラガス、かぼちゃ、さつまいもなどの35品目が指定されています。
特定野菜(35品目)
小松菜、チンゲン菜、水菜、春菊、三つ葉、ブロッコリー、カリフラワー、セロリ、アスパラガス、ふき、ニラ、わけぎ、にんにく、らっきょう、みょうが
かぼちゃ、にがうり、ししとう、さやいんげん、さやえんどう、グリンピース、スイートコーン、そら豆、枝豆、オクラ、イチゴ、メロン、スイカ、かぶ、ごぼう、
レンコン、山芋、さつま芋、生姜、生しいたけ
ブロッコリーが15番目に選ばれた理由
ブロッコリーを指定した理由は、出荷量が増えているからだそうです。
農水省によると、ブロッコリーの2021年の出荷量は15万5500トンで、2011年の11万5300トンから3割以上増加。2001年の7万5500トンから2倍以上となっています。
近年の健康志向の高まりから
ビタミンCやビタミンE、βカロテンが多く含まれており、栄養素の量は野菜の中でもトップクラスです。いずれも抗酸化作用があり、老化防止や風邪予防に効果的です。
鉄や葉酸も含まれており、貧血予防にも期待できます。また、食物繊維も豊富で便秘改善、「スルフォラファン」という成分が含まれていることから、がん予防効果があると期待されています。
こういった背景もあり、指定野菜に追加となったのではないでしょうか。最近では、冷凍野菜の普及もあり、手軽に料理に使う事もできるようにもなりました。
今後も問題なく食べられることを知ることができ、安堵しました。栄養豊富なブロッコリーを食べてこの冬を乗り越えましょう。