夏になると、身体がだるい、めまいがするなど、不調を感じる時はありませんか?
年々暑さが厳しくなり、バテ気味という方も多いはず・・・
夏バテや熱中症かと思ったら、実は貧血が原因かもしれません。
暑いとたくさんの汗をかきます。汗をかくと、水分や塩分と共にミネラルの一種である鉄分も排出されます。鉄分は、血液中の赤血球に含まれる赤い色素ヘモグロビンを作る材料として重要なミネラルです。ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ働きがあるため、ヘモグロビンの量が減ってしまうと酸素不足になり、疲労感、倦怠感、めまい、頭痛などの症状が出てきます。これを鉄欠乏性貧血と言います。
汗をかいた時に水分や塩分を補給することも大切ですが、日々の食事で鉄分を多く含む食品を取り入れて、身体の不調からの脱却や貧血の予防に努めましょう!
鉄分が多く含まれる食材とは?
鉄分には動物性食品に含まれるヘム鉄と、植物性食品に含まれる非ヘム鉄があります。
動物性食品・ヘム鉄:赤身の肉や魚、レバー、カタクチイワシ、あさり、しじみなど・・・
植物性食品・非ヘム鉄:ほうれん草、小松菜などの野菜類、大豆製品、海苔など・・・
両方の鉄分を偏りなく、積極的に取り入れることが望ましいです!
吸収効率を高めよう
摂取した鉄分がすべて体内に吸収されるわけではありません。特に非ヘム鉄は吸収されにくいため、吸収を助ける栄養素と一緒に摂取すると良いとされています。その栄養素は、動物性たんぱく質とビタミンCです。
動物性たんぱく質:肉、魚
ビタミンC:ブロッコリー、キウイフルーツ、レモンなど・・・
動物性たんぱく質は鉄分の吸収率をアップさせるだけでなく、赤血球やヘモグロビンの材料にもなります。
鉄分と一緒に取り入れられるように心掛けてみてください!
吸収を妨げる食品は控えよう
逆に、吸収を妨げる成分があります。それは、タンニンやリン酸塩です。
タンニン:緑茶、紅茶、コーヒー
リン酸塩:ハムやソーセージなどの加工食品
食事中、食後の大量摂取はなるべく控えましょう!
毎日暑い日が続き、気づかないうちにだんだんと身体が疲れてきているかもしれません。
汗をかくことが増えてきたら、鉄分を意識した食事で対策して、暑い夏を乗り切りましょう!!