みなさんこんにちは、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますね。
さまざまな政府方針、自治体による独自の対策が示されていますが、皆さんの地域はどのような状況でしょうか。
私自身、日常生活の中で、感染予防としてできることはないか、日々考えています。
本日は高齢者施設の管理栄養士として、おうちで長い時間を過ごされている高齢者の方々が、
特に気を付けたいポイントを 3点お伝えしたいと思います。
① バランス良く食べましょう
「ステイホーム、おうちにいてください」 と叫ばれているなかで、
一日中テレビを見ていたり、ぼーっとしていたりすると、つい食事も面倒になってしまうことがあるかもしれません。
こんな時こそ、バランスを意識して、しっかりと3食欠かさずに食べることが、体力の維持につながります。
一汁三菜をイメージし、さらに、身体の筋肉を作るたんぱく質を可能な限り取り入れるようにしましょう。
たんぱく質は魚・肉・卵・大豆製品に多く含まれています。
一汁三菜が難しいという場合は、炭水化物(ご飯やパン、麺) ・ たんぱく質 ・ 野菜 が入っていれば問題ありません。
高齢者にとっては、体力を維持するうえでは食事を抜かないことが大切です。
( ※食事・たんぱく質の制限を受けている方は、かかりつけ医の指示に従ってください。 )
② 自宅でもできるちょっとした運動をしましょう
動かない時間が多くなると、気が付かない間に筋肉が失われ、身体の回復力や抵抗力が低下し、疲れが改善しにくくなります。
そこで、「少しでも座っている時間を減らす」ということを意識して生活すると、筋力の低下を少しでも防ぐことができます。
おすすめの方法は、テレビのコマーシャルの間に足踏みをしたり、手のひらをグー・パーとリズムよく繰り返してみてください。 立つことが難しい方は椅子の上でも構いません。
手や足を動かすことで、脳が活性化すると言われており、認知症予防にも繋がります。
③ お口を清潔に保ちましょう
口の中を清潔に保つことは、インフルエンザや細菌性の肺炎などの感染症予防に効果的です。
毎食後、寝る前の歯磨き、入れ歯の洗浄を徹底しましょう。
低刺激のマウスウォッシュなどの口腔ケア用品を活用するのもおすすめです。
また、お口回りの筋肉を保つために、しっかりと噛むこと、声をだすことも大切です。
鼻歌を歌う、早口言葉を言う、電話を活用するなどし、意識して声を出す機会を増やしましょう。
いかがでしたでしょうか?
わたしたちは決して、自分は大丈夫だと思わないで、自分の大切な人の命、あの方の大切な人の命を守るために、今は出来る限り外出を控えなくてはなりません。
高齢の両親や祖父母と離れて暮らしている方は、外出できない今の状況こそ、大切な家族の孤独を防ぐために、
家族や友人が互いに支え合い、電話やオンラインのテレビ電話、お手紙などで少しでも交流できると良いですね。
みなさまの健康と、一日も早い収束を強く願うばかりです・・・。