梅雨にはなぜ”梅”の字がつくのでしょうか?
1.梅の実が熟す時期に降る雨だから
梅の花の見ごろは2月~3月くらいですが、実が熟すのは5月~6月ごろなので梅の実が
熟すころに降る雨であることから、「梅」の「雨」と書いて「梅雨」という説。
2.黴(カビ)が生えやすい時期にふる雨だから
5~6月は気温の上昇と湿度が高くなることから、カビが生えやすい時期です。
黴(カビ)は音読みで「バイ」と読むためこの時期に降る雨を「黴雨(バイウ)」と呼んでいましたが、字面があまりよくない為、同じ「バイ」と呼ぶ「梅」をあてて「梅雨」と読むようになったという説。
「梅雨」と呼ばれるようになった由来は諸説ありその語源ははっきりわからないことが
多いようです。
梅雨の時期はジメジメしているからか体調が悪くなることがありませんか?
この時期は雨の日と晴れの日の温度の差が大きく体がその変化についていけず体調を崩す
ことや、低気圧や湿度が高くなることで副交感神経が働き体がだるいと感じたり、やる気が出なくなったり、睡眠障害や、食欲不振など気候によってさまざまな症状を引き起こすことがあります。
梅雨の体調不良に負けないために梅雨に入ったら食事の仕方に気を付けてみましょう。
ポイントは3つです。
1.よく噛んで食べる。
噛まないと消化器官に大きな負担がかかります。食事をするときは丸飲み込みではなく
30回くらいよく嚙んで食べるようにしましょう。
2.暴食はやめる。
弱った胃腸にたくさんのものを詰め込んでしまうと消化不良をおこし下痢を起こしてしまいます。この時期はいつもより少し食事を減らして胃腸に負担をかけないようにしましょう。
3.暴飲はやめる。
微妙な温度で微妙な湿度のこの時期、喉が渇いたからといってガバガバ飲み物を飲むのは
控えましょう。代謝が悪く体に水分が溜まっているところにさらに水分が溜まり浮腫みの
原因となってしまいます。飲みすぎには注意しましょう。
こんな時は時期でもある「梅」を食べてみるはどうでしょうか。
梅には疲労回復に効果があるクエン酸がたくさん含まれています。
またクエン酸の酸味により食欲を増進させ胃腸の働きを活発にする作用もあります。
血流を促進する働きもあるため肩こりや筋肉痛の改善に期待がもてます。
また殺菌作用もあるので食中毒が発生しやすい時期にお弁当に一緒にいれると効果的です。
クエン酸はビタミンCと一緒に摂取しないと効果を発揮できないので、ビタミンCを多く含む夏野菜に梅干しを細かく切ってのせたり、ドレッシングに混ぜるなど普段の食事に積極的に取り入れてみましょう。
また梅雨の時期に頭痛を感じる人は脳の血管を縮める働きがあるカフェインを多く含む
コーヒーやお茶をホットで飲むのがお勧めです。
むくみが気になる人は利尿作用のあるカリウムを多く含む食品、ナッツ類、大豆製品、
きのこ類、果物がお勧めです。果物は体を冷やす作用があるので食べすぎには
注意しましょう。
この時期になると冷たい麺類が食べたくなりますよね。体の冷えを防ぐためにもネギや
生姜などを加えて食べるようにしましょう。体を温めるだけでなく毒素を分解する
作用もあります。
梅雨の時期の食事はとても大切です。日々の食事のなかに上手に取り入れて
梅雨を乗り越えていきましょう。