暦の中には「立春」「夏至」「冬至」など節や季節を表す”ことば”が多くあります。
今年の「立春」は2月4日でしたので、暦の上ではもう春になっているんですね。
春分の日
2023年は、3月21日が「春分」です。
「春分」は春のなかばの意味合いもあり、ポピュラーな節のひとつです。
”春分の日”が近づくとスーパーに「ぼたもち」が並びますが、なぜ、「ぼたもち」を食べるのかご存知でしょうか。
「ぼたもち」は春の花でもある牡丹の花にちなんで名づけられました。
おもちは五穀豊穣、赤い小豆は「魔除け」の効果があるといわれています。
また、甘いものが貴重で、ぼたもちが高価な食べ物だった時代には、お祝いの席などに出され、ご先祖様にも供えるようになり、先祖供養をする春のお彼岸に、
ぼたもちを食べることが習慣となったそうです。
「棚からぼたもち」(苦労せずして思いがけない幸運がめぐってくることをのたとえ)と言うように、幸運の象徴にされていることからも、
人々の暮らしに根付き、愛されていたことがわかりますね。
ひなまつり
毎年3月3日は、節句として「ひなまつり(桃の節句)」があります。
元は中国の「上巳(じょうし)の節句」として日本にやってきました。
日本古来の風習と、この「上巳の節句」が混ざり合い、今では女の子の幸せや健康を願う「ひな祭り(桃の節句)」として根付いています。
厄払いとしてお供え物を奉納したり、縁起の良い食べ物を食べる風習があります。
■菱餅
3色のひし形に切った餅が重なったもの。緑には“健康・長寿”、白には“清らかさ”、紅色には“魔除け”の意味がこめられています。
■ひなあられ
「桃・緑・黄・白」の4色の小さなあられは、四季を意味しています。1年を通して、娘の健康と幸せを祈るという意味がこめられています。
関西では餅をあげたもの、関東では米を爆発させるポン菓子に色をつけたものが主流ですが、現在はどちらのタイプも全国的に普及しています。
■ちらし寿司
錦糸玉子やエビ、菜の花といった色鮮やかな具がつまったちらし寿司。
エビには「長寿」、レンコンには「先を見通す賢さ」など、主な具材に縁起をかついだものが使われています。
■はまぐりのお吸い物
はまぐりの貝殻は、対となったもの以外とはぴったり重なりません。
このことから生涯仲良く過ごせる結婚をできるようにという願いがこめられています。
まとめ
このように日本人は節目、節目を意識して生活をしてきました。
風習には地域性や諸説がありますがどんな由来、意味があるのか知ることは面白い事だと思いますので、興味のあるものを調べてみるのはいかがでしょうか。
新しい発見のきかっけになれば幸いです。