食形態表ってご存知ですか?
令和元年も残り1ヶ月となりました。朝晩の冷え込みが一層厳しくなってきましたが、皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、今回のコラムは「食形態表」についてです。皆様、このワードは耳にされたことはありますでしょうか?
2013年に「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」が発表されましたが、病院や施設で提供している食形態は独自の呼称が使用されていることや、名称が同じであっても食形態が異なる場合があります。
“食形態表”は、それぞれの施設において提供している食形態等の情報が確認できるツールです。
私が勤務する江南エリアの江南保健所管内栄養士会において、今年度、地域包括ケア部会を発足しております。各分野で活躍する管理栄養士がそれぞれの知識を持ち寄り、地域における医療機関・施設・在宅に携わる関係職種が“食の情報”を共有できる体制作りを目指し、江南保健所と協力して食形態表を作成しております。
2020年2月頃を完成予定としており、作成段階であるため様式は公開できませんが、各施設で提供している食事形態(主食、副食)と、先述した「学会分類2013」や「UDF(ユニバーサルデザインフード)」、「スマイルケア食」が対比できる様式となっております。また、各施設で使用している経管栄養剤も分かる一覧表も作成しております。
施設間の情報伝達を正確に行い、患者様や入居者様に適切な食事が提供できるように今後も努めてまいります。