早いもので2月が始まりました。
2月を代表する行事といえば、「節分」ですね。
節分といえば、「鬼は外!福は内!」と言いながら鬼に豆を投げますが、一体どうして豆を投げるのだろう?と疑問に思った事はないでしょうか?
今回は節分の豆まきについて説明させて頂きます。
● 節分とは?
節分には「季節を分ける」という意味があります。
「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことを言います。
その中でも春の訪れである立春の前日は特におめでたいものとされ、時代の移り変わりとともに立春(2月4日頃)の前日の節分のみが重視されるようになっていきました。
● 節分に豆まきをする理由は?
昔は、季節の分かれ目には「邪気」が入りやすいといわれていました。
その悪い気を「鬼」に例え、鬼を追い出して福を取り込む行事として節分は定着しています。
節分の豆まきは中国から伝わった風習と言われています。
豆は「魔滅(魔を滅する)」に例えられ、豆をまいて鬼を外へ追い出す行事は、無病息災を祈るという意味があるそうです。
豆まきには煎った豆を使用しますが、これは「魔の目を射る」に通じます。煎った大豆は「福豆」と呼ばれています。
● 正しい豆まきの方法とは?
① 煎った大豆(福豆)を使用する
拾い忘れて芽が出ると、縁起が悪いとされています。市販の豆はほとんどが炒り豆なのでご安心ください。
② 時間は夜に
鬼は夜に訪れると考えられているため夜に行います。
③ 奥の部屋からまいていく
窓やドアの外に向かって「鬼は外」とまいていきます。
まいたらすぐ窓・ドアを閉めて、鬼が戻らないようにし、室内に向かって「福は内」とまきます。
これを玄関まで繰り返します。
④最後に豆を食べましょう
自分の年齢と同じだけ「年取り豆」を食べましょう。新年を迎えるため(または数え年で数えるため)、「年齢+1」とも言われます。
食べきれなかった場合は、熱いお湯を注いで「福茶」にして飲めば、食べたのと同じ効能だそうですよ。
大豆は「畑の肉」とも呼ばれていますが、その理由は肉に匹敵する量のたんぱく質を含んでいるからです。
たんぱく質は人間の筋肉や内臓やなど体の組織などを作っている成分であり、生命維持に不可欠な重要な栄養素です。
必須アミノ酸をバランスよく含むたんぱく質を、栄養価の高い“良質なたんぱく質”と呼びますが、肉や卵はこの良質のたんぱく質を豊富に含む代表的食品です。
一般に植物性食品のたんぱく質は栄養価が劣りますが、大豆のたんぱく質は肉や卵に負けない良質なたんぱく質です。
ぜひ皆様も節分行事を行い、無病息災を祈り、良質なたんぱく質を摂り、春の訪れの心構えをしていきましょう。