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介護と看護って何が違うの?

介護と看護の違いを説明できますか?

介護施設で働いているのが介護士。病院で働くのが看護師という勤務地の違いが、分かりやすいですよね。

しかし、場合によっては、同じ施設で協力し合い、業務をこなしているケースもあります。

そこで本記事では、介護と看護の違いについて調べてみました。

介護と看護の違い

介護と看護の大きな違いとして資格を比較すると、業務の違いも見えてきます。介護施設では、【介護福祉士】や【ヘルパー】、【ケアマネージャー】などの資格を持った人がサービスを提供します。

一方で看護は【看護師】や【准看護師】、【保健師】などの医療系資格を持った人がサービスを提供しているのです。

【介護福祉士の資格】

社会福祉法、介護福祉法によって定められている介護・福祉分野の国家資格。介護職として実務日数540日以上の経験があり、実務者研修を修了すると受験資格が得られる。また、養成施設や福祉科、介護福祉科のある高等学校を卒業することでも受験資格取得が可能。

筆記試験のみならず、実技講習の受講、実技試験の受験が必須。

【看護師の資格】

保険助産師看護師法によって定められている医療分野の国家資格。厚生労働省・文部科学省が認めら大学、3年生短大の看護系学科を卒業する。

または、看護師養成課程のある専門学校を失業することで、受験資格が得られる。

このような違いがありますが、より詳しい業務の違いを説明をしていきましょう。

介護とは

介護は、「安全かつ快適に日常生活を過ごせるように行うサポート」です。

【介護のサポート例】

  • 利用者が食事をする際、食べ物を口元まで運んであげる
  • お風呂に入りたい利用者を湯舟に入れてあげる
  • 行きたい場所へ寄り添って連れて行ってあげる
  • レクリエーションなどに参加をさせる

いわば直接的に介護を求める人の動作をサポートするのが、【介護】の仕事。また、巡回をしたり、介助をしたり、直接触れ合うことで利用者の細かな変化をチェックするのが介護といえるでしょう。

介護施設での介護業務は、無資格者でも行えますが、訪問介護の場合は、有資格者でなければ、介護作業を行えないというルールもあります。

看護とは

看護は、病気やケガを負った利用者が、最適な健康状態に回復するまで支援をする行為です。また、実際にケガや病気になってからではなく、事前に予防指導をするのも看護業務。

患者さま本人ばかりではなく、ご家族の心理的なケアを行うことも看護の一環になります。治療・療養のサポートと治療の相談や自立に向けた指導を行うのが看護といえるでしょう。

一番大きな違いは、【医療行為に対応できる】点です。介護士は、服薬の介助のみが可能ですが、看護師であれば、内服に加え、注射薬の使用も可能です。処方箋を参考にして、ドクターに代わって適切なタイミングで治療の判断・実施が行えるのは、とても大きな差といえるでしょう。

【医療行為の具体例】

  • 点滴:痛み止めの点滴、注射が行える
  • 酸素:酸素ボンベの管理や症状に応じた酸素量の変化も加えられる
  • 吸引:気管内吸引が行える
  • 栄養:経管栄養などドクターの指示があれば運用できる
  • 薬:処方箋を参考に注射薬やとんぷく薬の使用が可能
  • 排せつ:人口肛門やストーマーの管理や交換が行える

介護と看護の違いはありますが、近年では医療現場や介護現場の人手不足から、病院でも介護士が活躍していたり、訪問介護サービスに看護師が同行するサービスが増えています。

介護士と看護師がお互いの領域をフォローしながら、質の高い看護・介護を利用者に提供している時代といえるでしょう。

まとめ

介護と看護の違いは、日常生活のサポートをメインとする介護行為か、病気やケガの治療・療養を目的とする看護行為かが、もっとも大きな点です。

例えば、入浴のシーンで入浴できる体力があるかどうかを体温計測や血圧を計り、判断するのが看護であり、いわば「観察」をすること。

介護は、実際に湯舟につからせたり、体を洗ってあげるなど「介助」をすることと覚えておきましょう。

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