応募する前に知っておきたい介護職の採用の流れ
介護業界は、日本社会の高齢化の影響で慢性的な人材不足の状況が続いています。このため、介護職は求職者側に有利な売り手市場であり、就職や転職を希望して採用されるのは簡単と思われがちです。
しかし買い手と売り手のミスマッチによる離職率の高さが問題となり、それなりの準備をして転職活動をしないと、不採用になってしまうケースも珍しくなくなっています。
介護職への転職を失敗しないためにも、ここでは介護職の採用までの流れをご紹介します。
目次
介護職の採用までの流れ
介護職における採用までは、以下の流れになるケースが多いです。
- 応募
- 選考(書類・筆記・面接)
- 採用(内定・契約・調整)
採用の流れの1~3について、より詳しく解説していきます。
1.応募
まずは応募の段階です。あなた自身が公開されている求人情報をもとにして、自分の条件に合い、働きたいと思える介護事業所を見つけます。
求人情報に記載されている応募方法に則り、入社希望の意思を介護事業所へと伝えましょう。
応募の方法ですが、電話や書類送付、求人サイトの応募フォームなど、いろいろな方法がありますので、求人情報に記載されているもので行います。
2.選考
応募をしたら、採用側が望んでいる人材なのかどうか。介護業界で長く勤められるかどうか。自社に貢献してくれる人材かどうかをさまざまな試験から選考します。
一般的に書類選考、筆記試験、面接の3つの選考手段で判断することが多いです。
書類選考ですが、履歴書を参考にする介護事業所がほとんどですが、最近では求人サイトのエントリーシートの提出を求めるところも多くなってきています。
自分をアピールする最初の場となりますので、不備のないようにしっかりと記載することが採用の鍵になります。
筆記試験を行う介護事務所も中には見られるようになりました。一般常識を問う試験を課したり、作文や論文を作成させる試験を行う介護事務所も存在します。
一般常識を有しているか判断したり、希望者の考えを計る目的で試験にしている事務所が多いようです。
最後に面接です。面接もスタンダードな採用試験ですね。面と向かってコミュニケーションを取る必要がある介護職において、面接での態度や言動はとても大きな採用基準になります。
人柄や表情もチェックされる場となり、入社に対しての意欲や介護職としての将来性を見極められることでしょう。
3.採用
選考にパスをしたら、採用の段階になるという流れです。ただし、採用にもいくつかの段階があります。
まずは内定です。合格者に手紙やメール、電話などでの合格通知が送られて、入社の意思が本当にあるかどうかを再確認されます。
この段階でも入社の意思が固ければ、入社の意思を介護事務所に伝えて、両者が一致すれば雇用契約です。
就労条件の確認を行い、雇用契約書を用意され、説明をされて納得すれば署名と押印する流れになります。
最後に引き継ぎなどの調整を行い、介護事務所と入社日を決定し、指定された日に出社をすれば、晴れて介護職としての仕事がスタートするという流れです。
まとめ
いかがでしたか。介護職の採用までの流れは、応募→選考→採用と大きく3つの段階で流れていきます。
ここでご紹介した流れは、あくまでも概要にすぎません。応募の段階でも、求人媒体を何にするのかによっても良い介護事務所が見つけやすかったり、難航したりするものです。
特に選考の段階では、事前準備が何よりも重要になってきます。希望の介護事務所の情報を収集し、求められている人材像を把握し、試験の段階では求められている人材であることをアピールする必要があるのです。
一般職なら3ヵ月程度かかる採用までの流れの時間ですが、介護職の場合には売り手市場なこともあり、4割が1日で内定まで決定したり、長くても平均で4日~7日で内定までが決まるという短期決戦ですので、特に事前対策をしっかりと行って【応募】と【選考】に臨むことをおすすめします。