介護職は採用されやすい?有効求人倍率を知っておこう
介護職は、常に人手不足といわれています。
そのため、「誰でも採用してくれるのでは?」「すぐに就職できるだろう」そう考えている人も、多くいます。
しかし、実際のところ介護業界が人手不足の理由や、有効求人倍率がどの程度なのか把握しているでしょうか。
本記事では、介護業界が売り手市場の理由や有効求人倍率について詳しく解説します。
介護士になりたいと考えているなら、ぜひ参考にしてみてください。
目次
介護業界の有効求人倍率
厚生労働省の令和4年版厚生労働白書によると、介護業界の有効求人倍率は、3.65倍となっています。
これは一人の求職者に対して、3社以上の求人があることを示しています。かなり高い数値であり、介護業界での有効求人数が多いことがわかります。
また、都道府県別でも有効求人数は大きく変わります。
同じく令和4年版厚生労働白書によると、岐阜県や奈良県は5倍以上、東京都・茨城県・愛知県はほぼ5倍の有効求人倍率にもかかわらず、岩手県や沖縄県は2倍程度とかなりの差があります。
地方では人口の少なさや就職先の少なさもあり、都市部ほどには高くありません。
とはいえ、どの県も2倍以上の倍率があることもたしかであり、全職業の平均1.14倍と比べれば、有効求人倍率が高い業界と言えるでしょう。
有効求人倍率の注意点
有効求人倍率は、必ずしもすべての求人数が反映されているわけではありません。
基本的にはハローワークでの求人数と求職者数をもとにして厚生労働省が算出している数値です。
そのため、民間の転職エージェントなどは数に入っていないのが現状です。また新卒求人も含まれていません。
つまり、有効求人倍率はあくまでも参考数値であって、正確であるとは限りません。
介護業界が人手不足の理由
介護業界が人手不足の理由には、どのようなものがあるのかを把握しておく必要があります。
なぜ人手不足なのかを知ることによって、有効求人倍率が高い理由も知ることができるでしょう。
ここでは、介護業界が人手不足の理由について詳しく解説します。
少子高齢化
日本は、少子高齢化が進んでいて、介護を必要としている人が年々増えています。
にもかかわらず、働ける年齢層は少なくなっているので、どうしても求人数に対して求職者数が少なくなってしまいます。
総務省の統計によると、2023年の日本の総人口に占める65歳以上の割合は約30%となっていて、これは世界的にみても高い数値です。
今後ますます高齢者が増えていく傾向にあり、若者は減っていく傾向にあります。
介護施設が増えているから
介護施設が増えてきている、というのも求人が増えている理由の一つです。
介護業界は、将来性がある上に今後成長が見込める産業でもあります。
そのため、既存の介護施設以外にも、他業種の大手企業などからの参入も増えています。
他業種ならではの経験を活かして、さまざまなサービスを展開するところが多く、これまでにない独自の魅力がある介護施設があるのがポイントです。
施設がどんどん増えていくので、それに伴って新規で介護士を募集することが多く、売り手市場が続く要因の一つとなっています。
介護士の仕事が多様化しているから
高齢者だけでなく家族の要望もそれぞれであり、個人個人の要望に応えるためには多くの職員が必要となります。
そのため、多様化するニーズにこたえるために、介護士の人数を増やす場合もあります。
より快適な生活を提供するためには、新たな人材が必要です。
介護業界の将来性
介護業界には、将来性があります。
介護業界に将来性はあるのか、仕事を始めても大丈夫なのか、と転職を考えているのであればなおさら不安に思うこともあるでしょう。
厚生労働省が発表した高齢者の人口推移予測では、75歳以上は2025年には2,180万人、さらに2055年になると2,446万人にまで増え続けるとしています。また予測数はありませんが、介護を必要とする人口も年々増え続けています。
そのため、介護士が必要なくなるということはなく、どちらかといえば今後さらに需要が増加していくでしょう。
経験や資格があれば、引っ越しなどがあっても就職しやすく、仕事が全くなくなるということはありません。
そのため、介護職は将来性があり、これからどんどん成長する産業といえるでしょう。
介護職の必要数に追いついていない現状
厚生労働省が発表した、第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数についての発表によると、2022年度の介護職人数約215万人から、2026年度には約240万人(+約25万人)、2040年度には約272万人(+約57万人)と、かなり先まで必要な人数は増え続けると予測されています。
介護職の必要人数が確保については大きな課題とされており、国においては、介護職員の処遇改善、多様な人材の確保・育成、離職防止・定着促進・生産性向上、介護職の魅力向上、外国人材の受入環境整備など、ざまざまな人材確保対策が検討されています。
介護業界で採用されやすい人
介護業界は人材不足ではあるものの、だからといってだれでも採用されるというわけではありません。
有効求人倍率は高くても、やはり会社に合わないと判断されれば、面接で落ちてしまうでしょう。
そのため、転職を決める前に介護業界で採用されやすい人はどういった人なのかを知っておくことが重要です。
ここでは、介護業界で採用されやすい人の特徴について詳しく解説します。
観察力に優れている人
介護士として採用されやすいのは、観察力に優れている人です。
「いつもと様子が違う」「顔色が悪いような気がする」など、利用者の方の変化にいち早く気づくことができ、対応できる介護士が必要とされるからです。
周りをしっかりと観察し、手が足りないところに自己判断で素早く入れることも、介護士として重要な資質です。
そのため、観察力に優れた人が、介護業界では求められています。
清潔感がある人
清潔感がある、というのも重要な点です。
いくら人材不足であっても、面接によれよれのシャツや汚れが目立つシャツ、ぼさぼさの髪では採用は難しいといわざるを得ません。
介護士は、利用者の方やその家族の方から、信頼を得ることでより適切な介護をすることができます。
しかし、見た目が不潔だったり不快感を与えたりするのであれば、信頼を得ることはできないでしょう。
特別高い服を身に着ける必要があるわけではなく、アクセサリー類もない方が好ましいです。
重要なのは、人に不快感を与えない見た目であるということです。
清潔感があり、常に笑顔でやさしく接することができる人材を、介護施設は求めています。
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い、というのも重要な点です。
利用者の方の話をしっかりと聞き、ゆっくりと理解しやすいように話をすることも、介護士として必要なスキルといえます。
そういった部分が欠けていて、人とコミュニケーションをとるのが苦手という人であれば、介護士には不向きです。
また、介護士であれば大勢の利用者の方を前に、レクリエージョンなどで体操やゲームをすることもあるでしょう。
そのため、面接ではコミュニケーション能力について見極める施設も多くあります。
高齢者に丁寧に接することができる人
高齢者に丁寧に接することができる人、というのも大切です。
利用者の方は、介護士よりもずっと年上であることがほとんどです。
そのため、目上の方に丁寧に接することができる、というのは重要な点です。
高齢者に対して「まるで友達に話すよう」「幼稚園の子どもに言い聞かせているみたい」といった口調で話をする人は、いくら資格があってテキパキ仕事ができる人であっても敬遠する施設が多いです。
高齢者に対して目上の人であるという意識をもって、あくまでも日常生活が快適に送れるようにサポートする仕事であるという意識が重要です。
そのため、面接時でも話し方や態度を細かくみることもあるため、十分に気を付けて面接に臨みましょう。
介護職の採用は面接で決まる
介護職は、有効求人倍率が高くて、人手不足の事業所も多くあります。
しかし、基本的に人柄を重視する傾向があり、どれだけ有効な資格を持っていても、人柄が施設に合わないと判断されれば採用されることはないでしょう。
介護職の採用は面接でほぼ決まるため、「人材不足だからだれでも雇ってくれるだろう」と思っていると、不採用となってしまいます。
社会福祉法人サン・ビジョンで介護職として働く魅力
社会福祉法人サン・ビジョンは38の施設と152の事業所を持つ、東海エリア最大規模の社会福祉法人です。展開エリアには、名古屋エリア、春日井エリア、江南エリア、岐阜エリア、長野エリアなどがあります。またサン・ビジョンの各エリアでは、特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、居宅介護支援センターなど、様々な介護サービスを提供しています。
サン・ビジョンの各地域の介護施設で働く魅力は以下の通りです。
1. 充実した研修制度
- 新入職員研修をはじめ、介護技術研修、リーダー研修、キャリアアップ研修など、職員のスキルアップを支援する研修制度が充実しています。
- 専用の研修施設にて専任の講師による丁寧な指導で行われます。
2. キャリアパス制度
- 介護職、相談員、ケアマネージャー、介護長、施設長と、明確なキャリアパス制度が整備されています。
- 自分の希望や適性に合わせたキャリアプランを立案することができ、キャリアアップを目指して挑戦することができます。
3. チームや職場の先輩などからのサポート体制
- 介護のわからないことや困ったことがあれば、先輩職員や上司が丁寧にサポートします。
- 法人内相談窓口も複数設置されており、職員の悩みや不安に寄り添います。
4. ゆとりある勤務体制
- 法令遵守を徹底したゆとりある勤務体制を導入しています。
- 職員の負担軽減のため、福祉用具も充実しています。
5. 働きやすい環境
- 制服貸与や交通費支給など、働きやすい環境を整えています。
- 各種福利厚生も充実しており、ワークライフバランスをサポートします。
6. 地域に根差した活動
- 地域の医療機関や行政機関と連携し、地域包括ケアシステムの構築に貢献しています。
- また、地域住民との交流イベントなども開催しており、地域に根差した活動を行っています。
サン・ビジョンの介護施設で介護職として働く
サン・ビジョンの各エリアの介護施設では、ご利用者様一人ひとりの個性を尊重した介護を提供しています。介護職員は、ご利用者様の日常生活を支援し、心身ともに自立した生活をサポートします。サン・ビジョンで介護職として働くことは、地域の高齢者の暮らしを支え、社会貢献することになります。
介護の仕事に興味がある方、誰かの役に立つ仕事がしてみたい方は、ぜひサン・ビジョンの介護施設で働いてみてはいかがでしょうか。
▼ サン・ビジョン介護職の求人応募はこちら
介護職 積極採用中!【未経験者歓迎】社会福祉法人サン・ビジョン
まとめ
介護業界は、有効求人倍率が高く、だれでも採用されると思いがちです。
実際に有効求人倍率をみてみると、他業種に比べてもかなり高いことがわかります。
しかし、人柄がよくなければ、介護士として採用されることはありません。
清潔感ある見た目で、はきはきと話をしましょう。
優しく思いやりがあり、周囲を明るくしてくれるような人であれば、たとえ無資格であっても採用してもらうことができます。