電動車いすの試乗体験会
こんにちは。
サン・ビジョンレンタルサービスです。
先日、居宅介護支援センターのケアマネジャーさんに向け、電動車いすの勉強会、試乗体験会を実施させていただきました。
電動車いすは、一般的に「電動カート」「シニアカー」などと呼ばれ、移動手段に用いる福祉用具です。
最大速度は6㎞/hで、道路交通法上は歩行者扱いとなります。
一般の方が歩く速度ですと、少し急いだ早歩きぐらいの速さとなります。
主な用途としては、
・歩いてはなかなか遠出できないが、電動カートを利用することで、一人で外出できる。
・買い物に行くことが出来る。
という具合に、「一人で気軽に外出機会を設け、外出できる」といったところでしょうか。
実際利用されている方も、
・車の免許を返納したことで、外出の機会が減ってしまった。
・家族の休みの時にしか、病院受診や買い物に行くことが出来ない。
といった事例により、ケアマネジャーに相談の上、介護保険でのレンタルをされています。
認定度によっては、レンタルできるように手続きが必要なケースもあるのですが、今回は、まず利用者から相談を受けられる在宅ケアマネジャー向けに、新機種が出たことを機に試乗体験をしていただこうとお話を持ち掛けたところ、「なかなか乗る機会もないし、体験することで具体的に相談に乗ることもできるかもしれない。」と前向きな意見をいただき、行うこととなりました。
今回の試乗機種ですが、最近メディアでも多く取り上げられていた、トヨタ自動車の「C+walk S」をトヨタの担当者に持ってきていただき行いました。
担当者より機種の特徴や開発のコンセプト、操作方法等のレクチャーを受け、皆さん各々順番に運転され試乗しました。
試乗時の率直な感想として、
・思っていたよりも速く動くね。
・レバーを握れば進む、離せば停まるので簡単だけど、ブレーキを握れば停まる自転車とは違うから、レバー操作に慣れるまでは大変かも・・・。
・移動は楽だから、安全に乗ることができれば便利だね。
・レバーを離して停まる時の振動が、意外と体にくるね・・・。
・スーパーの買い物カゴも乗せることができるんだ・・・。
など、個々で意見は様々でしたが、乗ってみないと分からないことなので、試乗し、ご自身で体感できたことで、相談時に具体的な話もでき、役立つとのことでした。
坂道での登り降りが安心して出来るように、急斜面になるとお知らせしたり、坂道を降りる際に速度が速いと自動で減速したりします。また、カーブなどでハンドルを切る角度が大きい時にも自動的に速度を抑える機能も搭載されています。
こういった機能の備えている点も説明を受けました。
利用に際し注意しないといけない点は、移動に「便利」な反面、使い方を誤ったりすると「危険」を伴う面もあることです。
時折、ニュースや新聞で取り上げられることもありますが、電動カートの事故の例も決して少なくはありません。
利用される方にはそういった事例もしっかりとお話しした上で、まず実際に試乗を行い、体験をしていただいてから判断し、利用していただいています。
電動カートに限らず、福祉用具に関しては、実際に手で触れてみて、体感してみて、自分が利用する側の立場に立ってみることで、その特徴等が分かります。「良さ」だったり、「注意点」だったり、具体的に伝え、安全に利用していただけるように努めていきたいと思います。