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【介護職向け】特養・老健・グループホームの違いをわかりやすく解説

介護施設違い

介護職と一口に言っても、働く施設によって仕事内容や雰囲気、求められるスキルは大きく異なります。

たとえば、長期的に利用者と関わる施設もあれば、リハビリを中心に在宅復帰を目指す施設もあります。認知症ケアに特化した小規模な環境や、接客の要素が強い施設もあり、特徴はさまざまです。

こうした違いを知らずに就職や転職をすると、「思っていた働き方と違った」と感じてしまうことも少なくありません。

そこで本コラムでは、介護職として働く上で代表的な4つの施設 ―特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、認知症対応型グループホーム、有料老人ホーム― の目的・対象者・仕事内容の特徴をわかりやすく解説します。自分に合った職場を見つけるための第一歩として、ぜひ参考にしてください。

特別養護老人ホーム(特養) — 長期入所で生活を支える施設

特養

目的

日常生活全般に介助が必要な高齢者が、安心して暮らせるよう長期的に支援すること。

対象者

  • 原則65歳以上
  • 要介護3以上(やむを得ない事情がある場合は要介護1・2も可)
  • 自宅での生活が困難な方

仕事内容の特徴

特養では、利用者の生活全般を支える業務が中心です。

例:

  • 食事・入浴・排せつ介助
  • 健康管理(看護職と連携)
  • レクリエーションや行事の企画・実施
  • 家族との連絡・相談対応

メリット・働く魅力

  • 利用者と長期間関わるため、信頼関係を築きやすい
  • 日々の小さな変化に気づきやすく、ケアの成果を感じやすい
  • 多職種(介護・看護・リハビリ職)と協働する経験が積める

ポイント

「入所型施設の中でも、もっとも“生活の場”としての色合いが強い」のが特養。家庭的な雰囲気を大切にしながら、介護の基礎から応用まで幅広く学べます。

介護老人保健施設(老健) — 在宅復帰をめざすリハビリ中心の施設

リハビリ

目的

入院治療を終えた高齢者や、在宅生活に戻る前の方が、リハビリを通じて心身機能を回復すること。

対象者

  • 原則65歳以上
  • 要介護1以上
  • 在宅復帰を目指す方(短期滞在が基本)

仕事内容の特徴

老健は医療ケアとリハビリが中心ですが、介護職員も重要な役割を担います。

例:

  • 食事・入浴・排せつ介助
  • リハビリ補助(歩行訓練や体操の付き添い)
  • 生活動作の自立支援(着替えや移動の練習)
  • 医療スタッフとの連携による健康管理

メリット・働く魅力

  • 医療・リハビリ職と密に関われるため、多職種連携スキルが身につく
  • 利用者が回復して自宅に戻る瞬間に立ち会えるやりがい
  • 介護技術に加えて、機能訓練の知識も習得できる

ポイント

「治すケア」と「支えるケア」を同時に経験できるのが老健の特徴。短期間での関わりでも、利用者の変化や成長を実感できます。

グループホーム — 認知症高齢者が少人数で暮らす家庭的な場

グループホーム

目的

認知症の高齢者が、少人数(5〜9人程度)のユニットで共同生活を送りながら、残された能力を活かし、自分らしく過ごせるように支援すること。

対象者

  • 認知症の診断を受けている方
  • 要支援2または要介護1以上
  • 地域密着型のため、原則として施設がある市区町村の住民

仕事内容の特徴

家庭的な雰囲気の中で、生活全般をサポートします。

例:

  • 食事づくりや掃除、洗濯など家事の支援
  • 入浴・排せつなどの身体介助
  • 会話やレクリエーションによる心身機能の維持
  • 認知症ケアに必要な観察と対応(行動の変化を早期に把握)

メリット・働く魅力

  • 利用者との距離が近く、一人ひとりとじっくり向き合える
  • 家庭的な環境で、利用者の「できること」を活かす支援ができる
  • 認知症ケアの専門知識と実践力が身につく

ポイント

日常生活の中に介護が自然に溶け込むのがグループホームの魅力。小さな変化や笑顔が、仕事の喜びに直結します。

有料老人ホーム — 生活支援と介護サービスを組み合わせた居住施設

有料老人ホーム

目的

高齢者が安心・快適に暮らせるよう、住まいとしての環境と必要な生活支援・介護サービスを提供すること。

対象者

  • 原則60歳以上(施設により条件あり)
  • 自立から要介護まで幅広く受け入れ可能(介護付きの場合は介護サービス一体型、住宅型は外部サービス利用)
  • 自宅での生活に不安を感じる方、見守りやサポートを希望する方

仕事内容の特徴

有料老人ホームでは、施設のタイプによって仕事内容が異なりますが、共通して「生活支援+介護」が基本です。

例:

  • 食事の提供・配膳、清掃、洗濯などの生活支援
  • 入浴・排せつ・移動介助(介護付きの場合)
  • 健康管理や服薬サポート(看護職と連携)
  • イベント・レクリエーションの運営
  • 入居者や家族への生活相談対応

メリット・働く魅力

  • 自立度の高い入居者も多く、会話や交流の時間が持ちやすい
  • 介護度が幅広いため、多様なケア経験が積める
  • ホテルのような設備・サービスがある施設も多く、快適な環境で働ける

ポイント

「介護付き」は介護サービスがセットになっており、日常介護が中心。「住宅型」は外部の訪問介護事業者と連携しながら生活を支援します。どちらも“暮らしの質”を重視したケアが特徴で、利用者の生活スタイルに合わせた柔軟な対応力が身につきます。

施設ごとの比較表(特養/老健/グループホーム/有料)

項目特別養護老人ホーム(特養)介護老人保健施設(老健)認知症対応型グループホーム有料老人ホーム(介護付・住宅型)
目的長期入所で生活全般を支える「生活の場」在宅復帰を目指す中間施設(医療・リハ重視)少人数・家庭的環境で認知症の自立支援住まい+必要な介護・生活支援を提供
対象者主に要介護3以上(例外あり)病状安定・要介護1以上で在宅復帰志向認知症の診断あり、要支援2/要介護1以上(地域密着)自立〜要介護まで幅広い(形態で異なる)
入所・滞在原則長期数か月〜1年程度が目安(原則退所前提)長期(少人数ユニット制)長期(入居継続前提)
医療・リハビリ体制医療は最小限、看取り対応あり医師・看護・リハビリ職が常勤で機能訓練医療は外部連携中心、見守り重視連携医療が中心/介護付は看護体制あり
ケアの特徴食事・入浴・排せつ等の生活介助が中心生活介助+リハ補助・ADL訓練家事参加・回想・生活行為の共同行生活支援+(介護付は)日常介護、レク充実
働く魅力長期関係で変化を実感・看取りの学び多職種連携・回復過程の手応え近い距離感で個別ケア・認知症実践生活の質(QOL)を高める接遇・多様な入居者対応

サン・ビジョンの介護サービス全体像

サンビジョンの介護サービス

サン・ビジョンでは、介護職としての働き方を多様に選べるよう、幅広いサービス形態を提供しています。それぞれに目的や対象、働き方の特徴があります。

  • 相談・支援
    例:介護支援センター、地域包括支援センター
    利用者や家族の相談窓口となり、ケアプランの作成や関係機関との連絡調整を行う。事務・調整業務が中心で、対人スキルが活かせます。

  • 施設居住型サービス
    例:特別養護老人ホーム、有料老人ホーム(介護付き・住宅型)、サービス付き高齢者向け住宅、優良賃貸住宅
    入居者の生活全般を支える業務が中心。長期的に関わりながら、日常生活の介助やレクリエーションを提供します。

  • 医療・リハビリ型施設
    例:介護老人保健施設
    医療・リハスタッフと連携し、在宅復帰を目指す利用者の生活介助や機能訓練の補助を行います。

  • グループケア
    例:認知症対応型グループホーム
    少人数で家庭的な生活環境を提供。料理や掃除など日常生活動作を一緒に行い、認知症の進行予防や自立支援を図ります。

  • 複合型サービス
    例:小規模多機能型居宅介護
    通所・訪問・泊まりを一体的に提供。利用者や家族のニーズに合わせた柔軟なケアが可能です。

  • 通所サービス
    例:デイサービス(一般・大型)、デイケア
    日帰りでの入浴、食事、レクリエーション、機能訓練を提供。送迎業務を伴うことも多く、日勤中心の勤務スタイルです。

  • 短期滞在型
    例:ショートステイ、ショートケア
    家族の介護負担軽減や一時的な在宅介護困難時に利用されます。入所時・退所時の支援や短期間の生活介助が中心。

  • 訪問・在宅支援
    例:訪問介護、訪問リハビリテーション、福祉用具レンタル
    利用者宅を訪問し、身体介護や生活援助を行う。1対1でのケアが多く、利用者との信頼関係を築きやすい形態です。

社会福祉法人サン・ビジョンで介護職として働く魅力

第2ジョイフル江南

社会福祉法人サン・ビジョンは38の施設と151の事業所を持つ、東海エリア最大規模の社会福祉法人です。展開エリアには、名古屋エリア、春日井エリア、江南エリア、岐阜エリア、長野エリアなどがあります。またサン・ビジョンの各エリアでは、特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、居宅介護支援センターなど、様々な介護サービスを提供しています。

サン・ビジョンの各地域の介護施設で働く魅力は以下の通りです。

  1. 充実した研修制度
  • 新入職員研修をはじめ、介護技術研修、リーダー研修、キャリアアップ研修など、職員のスキルアップを支援する研修制度が充実しています。
  • 専用の研修施設にて専任の講師による丁寧な指導で行われます。
  1. キャリアパス制度
  • 介護職、相談員、ケアマネージャー、介護長、施設長と、明確なキャリアパス制度が整備されています。
  • 自分の希望や適性に合わせたキャリアプランを立案することができ、キャリアアップを目指して挑戦することができます。
  1. チームや職場の先輩などからのサポート体制
  • 介護のわからないことや困ったことがあれば、先輩職員や上司が丁寧にサポートします。
  • 法人内相談窓口も複数設置されており、職員の悩みや不安に寄り添います。
  1. ゆとりある勤務体制
  • 法令遵守を徹底したゆとりある勤務体制を導入しています。
  • 職員の負担軽減のため、福祉用具も充実しています。
  1. 働きやすい環境
  • 制服貸与交通費支給など、働きやすい環境を整えています。
  • 各種福利厚生も充実しており、ワークライフバランスをサポートします。
  1. 地域に根差した活動
  • 地域の医療機関や行政機関と連携し、地域包括ケアシステムの構築に貢献しています。
  • また、地域住民との交流イベントなども開催しており、地域に根差した活動を行っています。

サン・ビジョンの介護施設で介護職として働く

サン・ビジョンの各エリアの介護施設では、ご利用者様一人ひとりの個性を尊重した介護を提供しています。介護職員は、ご利用者様の日常生活を支援し、心身ともに自立した生活をサポートします。サン・ビジョンで介護職として働くことは、地域の高齢者の暮らしを支え、社会貢献することになります。

介護の仕事に興味がある方、誰かの役に立つ仕事がしてみたい方は、ぜひサン・ビジョンの介護施設で働いてみてはいかがでしょうか。

▼ サン・ビジョン介護職の求人応募はこちら

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まとめ

介護職と一口に言っても、施設ごとに目的や対象者、働き方は大きく異なります。「体力を活かして動き回る仕事がしたい」「一人ひとりに深く寄り添いたい」「医療やリハビリにも関わりたい」―そんな希望に合わせて、最適な職場を選ぶことができます。

サン・ビジョンでは、特養からデイサービス、訪問介護まで、多彩なサービス形態を展開。自分の強みやライフスタイルに合わせたキャリアを築ける環境が整っています。

介護の仕事を長く続けるための第一歩は、自分に合った職場選びから。あなたにぴったりのフィールドで、利用者の笑顔と安心を支える一員になりませんか?

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