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採用を勝ち取りたいなら介護業界の有効求人倍率を知っておくべき

介護業界は売り手市場とは言うものの、介護職への就職・転職希望者が、自身の希望する介護施設に簡単に採用されるのかといえば、そうではありません。

不採用の通知を受けた方の中には、本当に売り手市場なのかと疑問に思われる方も少なくないでしょう。

そこで覚えておきたいのが「有効求人倍率」です。ここでは、採用を勝ち取るための介護業界の有効求人倍率についてご紹介します。

介護業界の有効求人倍率とは

そもそも有効求人倍率が分からないという方のために。有効求人倍率とは何かをご紹介します。

有効求人倍率というのは、企業から出されている求人数をハローワークなどの公共の職業安定所に登録されている求職者の数を割って出される値のことです。

これは政府が雇用状況を把握し、世の中の景気を計るための統計資料として活用されています。

有効求人倍率は、求職者1名に対して、何人分の求人が出されているのかを示す値であり、求職者よりも求人数が勝っているケースでは1を上回る値になります。

逆に就職難の業界(世の中)の場合には、1を下回る数値になるのです。

介護業界の有効求人倍率

2018年からの有効求人倍率をみると、全産業において、1を超える数値が出ていることから、介護業界のみならず、全産業で売り手市場の世の中になってしまったことが分かっています。

それでは実際に介護業界の有効求人倍率をご紹介しましょう。

年月有効求人倍率
2018年4月3.59
2018年9月4.16
2018年12月4.47
2019年4月3.94
2019年9月4.46
2019年12月3.94
2020年4月3.97
2020年9月3.82

2020年の有効求人倍率をみると、前年度の同月と比較すると、0.06ポイント減ってはいるものの、3点台後半と変わらずに高い売り手市場であることが分かります。

最新の全業界の有効求人倍率をみてみると、1.03とかなり求職者には厳しい状況になっているのです。

新型コロナウィルスの影響も相まって、現状では雇用市場が悪化していると言わざるを得ません。

完全に売り手市場とも言われていた介護業界で採用を勝ち取るのも、従来までと比較すると、厳しい状況と言わざるを得ないのです。

介護業界の有効求人倍率が落ちた要因

介護業界の有効求人倍率は、他業種と比べるとまだまだ高いと言えますが、直近3年間で考えた場合、最高値は2019年12月の4.8となり、この時期と比較すると、かなり厳しい採用状況と言わざるを得ません。

有効求人倍率が低くなってしまった要因としては、

  • 他業種からの求職者が介護業界へ就職・転職を希望した
  • 事業縮小のため新規求人が減少
  • 介護業界の離職率が低下した

という3つの要因が考えられます。

いずれもコロナウィルスによっての雇用市場の変化が原因になっていますが、以前のような採用しやすい環境とは言えなくなっているのです。

事前準備をしっかりと行うこと

雇用市場の悪化によって、売り市場の強い介護業界へと他業種から優秀な人材が流れてきている。

コロナの影響を受けて不景気になった介護業界の事業縮小により、新規求人をする必要がなくなった。

他業種への転職がかなり困難になったことにより、介護業界からの離職者が減ったといった3つの理由から、以前よりも介護業界からの採用率は減っているため、これからは、きっちりと採用を勝ち取れる準備をしてから就職活動を行うことが大事になってくるのです。

まとめ

コロナの影響により、慢性的に高かった介護業界での有効求人倍率も例年にないほどに低い数値になっている状況です。

他業種からの人材の流出や、離職率の低下、事業縮小などにより、誰でも採用するといった業界の姿勢が変わってきていることを認識し、事前準備をして採用試験に臨むことをおすすめします。

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