若い人に介護業界がおすすめの理由
介護職は、学歴や経歴が不問でも働けることから、介護業界に飛び込もうとされている方も少なくありません。
特に専門的な資格を持たない若い人には、介護業界がおすすめです。本記事では若い人に介護職がおすすめできる理由や、介護業界の現状をご紹介します。
目次
30代以下の介護職員は19%以下という現実
現在、介護職員の平均年齢は46.2歳と高齢化の一途をたどっている状況です。高齢化が進む中で、高齢者の介護を高齢者が行わなければならないという「老々介護」の状況になっています。
利用者の移動や介助には、体力を求められることも少なくありませんから、介護業界では若い人のニーズが高くなっているのです。
介護職員の労働組合としてメジャーな日本介護クラフトユニオンが行った調査によると、月給制の平均年齢が46.2歳、時給制では51.4歳という結果が発表されています。
一方で20代以下の介護職員は、月給制で12.1%、30代で24.1%、時給制では4.3%、14.2%という結果になっているのです。
若い人が介護職を敬遠している理由は、従来からのネガティブイメージによるもので、「身体的な負担が大きい」、「薄給である」というイメージが払拭しきれていない状況といえるでしょう。
若い人に介護職がおすすめな理由
前述したように30代以下の若い人材のニーズが高まっている介護業界ですが、だからこそ若い人には介護職がおすすめなのです。
- 学歴・経歴不問で入職できる可能性が高い
- 資格取得でキャリアアップ・待遇アップが可能
- 都合に合わせた働き方が可能
学歴・経歴不問で入職できる可能性が高い
慢性的な人材不足の状況であり、若い人の成り手が少ない介護業界ですから、学歴がなくても、介護経験がなくても入職できる可能性は高い状況です。
キツイけれど、薄給というのは、イメージでしかありません。働いた分だけ報酬はきっちりと支払われる職場がほとんどであり、経験に乏しい若い人ならどのような職種でも薄給からスタートするのは当たり前のことでしょう。
就職してみたけれど、やりがいが感じられない。待遇面に不満がある。思っていた職場とは違ったなどの理由で一般企業にうんざりしてしまった若い人には、将来性が高い介護職は、ぴったりの職種とはいえないでしょうか。
資格取得でキャリアアップ・待遇アップが実現可能
資格も経験もなければ、最初の内は給与面は低くて当然です。しかし介護職の場合には、キャリアアップのステップが明確化されており、それぞれの資格を取得すれば、簡単に自身の立場を変えることができます。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- ケアマネージャー
- 介護事務
- 介護福祉士
- レクリエーション介護士
- 介護予防運動指導員
- 福祉用具専門相談員
- 喀痰(かくたん)吸引等研修
- サービス提供責任者
介護施設で働く際、キャリアアップや待遇アップに役立つ資格をあげると、これだけの資格がでてきます。
資格取得や研修を受けることで行える業務の幅が広がり、待遇面のアップが図れますし、より良い環境に転職することも可能になりますから、若い人には特におすすめですね。
都合に合わせた働き方が可能
介護職は、正社員の他にも、派遣や短時間パート、アルバイトなど、さまざまな雇用形態で働けます。
このため家庭を持つ女性などが多く活躍している業種であり、それぞれの都合に合わせた働き方ができるというのも若い人におすすめする理由です。
会社が定めた都合に振り回されたくない。こちらの都合に合わせて働きたいという若い人には、介護職はぴったりとはいえないでしょうか。
まとめ
若い人にこそ、介護職はおすすめな理由がお分かりになったことでしょう。自己都合を優先して比較的自由に働くことができ、キャリアアップや待遇面アップの道筋が明確であることから、環境を変化させやすいこと。
そして何より若い年代の成り手が少なく、ニーズが高いのがおすすめする理由です。「キツイ割に薄給」というのは、間違ったネガティブイメージ。
学歴や経験を重視する日本企業の急泰然とした体質に疑問を抱いている方なら、若い人材を求めている介護業界への転職を考えてみてはいかがでしょうか。