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介護職の仕事内容とは?1日の流れ・やりがいやキャリアパスを解説

介護職は、高齢者の生活をサポートする仕事で、特にこの領域に進んだ方々には、多くの知識と経験が求められます。それぞれのお年寄りの状況に合わせて適切なサポートを提供するためのスキル、また彼らの心の声を聞き、理解し、助けることが重要となります。

この記事では、実際の介護職の一日の流れを詳しく解説し、初めての方でも理解しやすいように説明しています。また、介護職のやりがいとキャリアパスについても深く掘り下げています。

この職業が他の職業とどのように異なり、どのように成長できるのかの参考になれば幸いです。

本記事を読むことで、介護職という仕事がどんなものかイメージする参考になると思います。すでに介護職に就いている方にとっては、新たな視点やキャリアアップのヒントになれば幸いです。ぜひ、自分の成長のため、そして新しい介護職を創造するための一助として、本記事をご覧ください。

介護職にはどんな職種があるのか知ろう

介護職にも様々な職種があります。まずはどんな職種があるのか1つ1つ見ていきましょう。

介護福祉士

介護の専門家であり、国家資格です。高齢者の生活支援やリハビリテーション、サポートを行います。

介護福祉士の詳しい説明は、こちらの「介護福祉士とは?具体的な仕事内容を知っておこう」を御覧ください。

ホームヘルパー(訪問介護員)

在宅介護を担当し、日常生活の支援を行います。食事や洗濯、掃除などの生活援助や身体介護が主な業務です。

ケアマネージャー(介護支援専門員)

介護サービス全体を計画・調整します。利用者のニーズに合わせた介護計画を作成し、適切なサービスが提供されるようにします。

リハビリテーションスタッフ

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などがあり、高齢者の機能回復や生活能力の維持向上をサポートします。

看護職

介護施設や訪問看護ステーションなどで、医療的なケアを提供します。介護と医療の連携を担う重要な役割を果たします。

生活相談員

利用者様やその家族との連絡調整を行い、生活上の問題解決を支援します。

以上が代表的な職種ですが、施設やサービスにより、さらに細かく職種が分かれることもあります。

介護職の仕事内容は主に5つ

介護と一言で言ってもその中では、入所型老人ホーム・通所型デイサービス・訪問型介護サービス・医療機関など、さまざまな形式に分かれています。

介護の一番の目的は、高齢者や障害を持った方など介護を必要としている方々の日常生活を支援する事です。介護を受けながらその人らしい生活を送れるように、日常動作や健康管理などを行い、自立した生活のための支援を行います。

入浴介助

入所型の老人ホームはもちろん、 脚や腰が弱って自力で入浴できない方のために通所型デイサービスでも入浴介護を行います。浴室は滑りやすいため転倒しないように気を配り、脱衣所・浴槽のお湯の温度などにも注意が必要で、細心の注意を払う必要があります。

食事介助

噛む力や飲み込む力が衰えてきて、一人で食べる事が難しい利用者様が食べやすいよう介助します。
美味しく食べる事は喜びに繋がり、活力になります。食事の後は口腔のケアも行います。歯磨きが自分で出来ない方には代わりにブラッシングをさせていただく事もあります。

排泄介助

排泄のタイミングは人それぞれ違うため、常に気を配る必要があります。他人に排泄を手伝ってもらうのは本人にとっても気が進まない事で、ストレスに感じてしまう方もいるでしょう。それだけに介助する側とされる側の信頼関係が必要になります。

レクリエーション

レクリエーション活動は、ただ楽しむための物ではありません。手指や体の機能回復・維持のための動きを取り入れて、利用者様の状態にあった運動や工作、歌を歌うなど楽しみながらグループで行います。

移乗介護

介護の現場ではトランスまたはトランスファーという用語が使われる事が多いのですが、これは例えば利用者さんがベッドから車いすへ、車いすや椅子からトイレの便座への「移動・移乗」する際の介助の事を言います。

勤務先別:介護職の1日の流れ

介護職の1日の流れは、勤務先の形態によって流れが異なります。そのためここでは、3つの勤務先別の1日の流れを簡単に紹介します。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームでは、起床時間が決まっているところもありますが、自由なところもあります。朝の4時から6時の間に夜勤の介護スタッフが見回りをしているところもあります。着替えや移動の補助、トイレの介助といった入所者の方の起床の手伝いが終わると、朝食の準備をします。朝食が終わると、施設によっては入浴の準備をすることになります。

入浴は午前のところと午後のところがあり、施設の方針によっても違ってくるので一概には言えません。午後に入浴するところであれば、午前中にレクリエーションを行う施設もあります。入浴やレクリエーションが終わると、昼食の準備に入ります。

昼食も施設によって時間内であればいつでも可能なところと、全員で一緒に食事をとるところがあります。午後からは季節のイベントや、入浴が午前中の施設であればレクリエーションなどをします。

その後夕食の準備をして、夕食が終わると入所者の方は自由時間となることも多いです。その間職員は施設の見回りやトイレ介助、着替えなどの介助を行います。時間になったら入所者の方は就寝し、職員は夜勤スタッフと交代して朝まで定期的に見回りを行います。

デイサービス

デイサービスは、一般的には日曜日が休みで、朝の8時ごろから夕方17時ごろまでになっています。8時半ごろに利用者の方を迎えに行き、血圧や熱を測ると順番に入浴をします。入浴しない人は間違い探しや計算問題、塗り絵など自分に合った脳トレを楽しむことが多いです。

昼に昼食を食べ、午後からはレクリエーションやちょっとした体操などを行います。15時にはおやつを食べて、16時過ぎには利用者の方を家まで送るところがほとんどでしょう。

訪問ヘルパー

訪問ヘルパーの場合は、朝その日のスケジュールを確認し、予約が入っている時間に利用者の方のお宅へ訪問します。

基本的には訪問先と事務所を行き来して、17時ごろには退社することがほとんどです。場合によっては訪問先からそのまま次の訪問先へ行ったり、直帰したりすることもあるでしょう。

事業所によっても違ってくるので、入社前には条件などをよく確認しておく必要があります。

介護職ならではのやりがい

介護職には確かに厳しい面がありますが、他の仕事では決して味わえない数多くのやりがいがあります。人によって感じるやりがいは、それぞれですのでその一部を紹介します。

人と深く関わることができる

介護職は人と深く関わる職業であり、高齢者やその家族と深い絆を築きながら、生活の一部をお手伝いし、喜びや悲しみを共有することになります。

支える喜び・感謝される喜び

介護職のなかで、利用者が少しでも自分自身で何かをできるようになったり、生活の質が向上したりすると、その喜びは何物にも替え難いものです。介護の仕事は、笑顔で「ありがとう」とお礼を言ってもらえる仕事です。ちょっとしたことでも、笑顔でお礼を言ってもらえれば、仕事に対するやる気もでるというものです。もちろん、お礼を言ってくれるのは利用者だけではありません。

学びの多さ

介護職では、医療知識やコミュニケーションスキル、問題解決能力など、さまざまなスキルを学ぶ機会が豊富にあります。

また、人生の先輩でもある高齢者からは人生の教訓や価値観を学ぶこともできます。その生涯を知ることができる貴重な場でもあり、他の職業にはあまりない魅力・やりがいと言えます。

社会貢献

高齢社会が進む中で、介護職はますます重要な職業になってきています。直接的に社会に貢献していると感じられるため、高いやりがいを感じることができます。

キャリアアップの機会

介護職には多様なキャリアパスがあります。例えば、ホームヘルパーから介護福祉士やケアマネージャーへとステップアップする道もあります。

専門職ではあっても無資格、未経験でできる仕事もあります。たとえ未経験から始めても、働きながら資格を取得することができます。資格をどんどん取って経験を積むことで、キャリアアップができます。

介護職のキャリアパス

介護業界でキャリアを積んでいくには、主に2通りのパターンがあります。ひとつは管理職を目指すパターン、もうひとつは専門職の道を進むパターンです。

管理職・役職者を目指す

介護職員として働きながら、徐々に段階を踏んで管理職や役職者を目指すのは、いわば王道とも言えるキャリアパス。管理職を目指すにはやはり資格を持っていることが必須です。

最初に介護の資格の入門編となる介護職員初任者研修を取得します。それから介護職で働き続けて3年以上の実務経験を積んだら、次に介護福祉士の資格取得を検討してみましょう。介護福祉士は国家資格で、持っているとチームリーダーなど管理職に近い役割を任されやすくなります。

ゆくゆくは介護サービスの計画を立てたり職員の管理を行ったりする「サービス提供責任者」になるのがひとつのゴールになってくるでしょう。

専門職の道を進む

チームリーダーや管理職などへの昇格を目指すのとは別に、介護の専門職への道を歩むというパターンも。介護施設には、ケアマネージャーや作業療法士など、様々な専門的役割をもった人が働いています。こうした専門職に就くことでも、管理職のような安定した収入を得ることができるでしょう。

介護職のキャリアアップに関する詳しい内容は、こちら「介護でキャリアを積むには?代表的なキャリアアップのパターンをご紹介」を御覧ください。

まとめ

今後ますます需要が高まると予想される介護職は、新卒者だけではなく転職や再就職などある程度年齢を重ねてからでも就職することが出来るのも魅力です。

仕事内容は施設によって異なる場合もありますが、近頃は力仕事を介助ロボットと共に行う施設も増えており、介護職員の負担も軽減しつつあります。

介護職は将来性があり、とてもやりがいのある仕事なのでぜひ、挑戦してみてください。

社会福祉法人サン・ビジョンでは、「押す・引く・持ち上げる・ねじる・運ぶを人力のみで行うことを絶対に禁止する」ノーリフティングポリシーのもと、職員の肉体的負担を軽減させ「より良いケア・より質の高いケア」の提供に努めています。

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