「サンサン介護講座」開催!
こんにちは。
サン・ビジョンレンタルサービスです。
今年も地域の方を対象とした「サンサン介護講座」の中で、「福祉用具について」のお話をさせていただきました。
一言で「福祉用具」と言っても幅が広すぎるため、毎回「歩行について」「車いすについて」「事故予防について」など、テーマを決めて行っています。
今回は、日常生活の中で欠かすことのできないことをテーマにお話しさせていただきました。
①入浴
②排泄
そして、参考程度ではありますが「災害発生時の排泄に関する現状」 についてです。
入浴に関しては、皆さんに「もし、〇〇になってしまったら?」というシチュエーションを考えていただきました。
・「もし、浴槽の跨ぎが出来なくなってしまったら・・・?」
・「もし、浴槽内で足が滑ってしまい、立てなくなってしまったら・・・?」
・「もし、立ち座りが困難になってしまったら・・・?」 などです。
実際に「シャワーチェアー」「浴槽台」「浴槽手すり」「すべり止めマット」を使い、利用方法、その利点、また取り扱いを間違えると事故につながる危険な事例を紹介させていただきました。
皆さん取り扱いやすく作られた工夫や、浴室という空間で利用するものだけに、防カビ加工も施されていることに感心しておられました。
「排泄」に関しては、トイレへの移動が困難になられた方が利用されるポータブルトイレについて見ていただきました。
「排泄」ですので、どうしても「匂い」「排泄後の処理方法」の問題があります。
今はポータブルトイレも色々な機能が付いたものが出てきています。
今回は2機種、
「脱臭機能付きのポータブルトイレ」
「排泄後の処理が自動で行える機能の付いたポータブルトイレ」
を実際に見ていただきました。
「脱臭」といっても、部屋全体の匂いを脱臭するものではないので、お間違えの無いようにしてください。あくまでも、バケツの中の排泄物の匂いが部屋に広がることを防ぐように考えられたものです。この注釈については、勘違いされていた方も見え、納得されていました。
「排泄物自動処理機能」の物は、排泄後、リモコンのボタンを押すことで自動で排泄物をラップにくるみ、熱圧着により一回分が切り捨てられるというもので、手の汚れもなければ、匂いも抑えられます。
皆さん、初めて見たせいか興味深く見ておられました。
操作のデモンストレーションでは、疑似の「排泄物」を用意して行いましたので、実際にラップした状態のものを触っていただくなど、体感していただきました。
最後に、「災害発生時の排泄に関する現状」についてですが、ニュースや新聞で報道される被災地の様子では、食料や水不足に関しての内容は多く見聞きします。
しかし、トイレ事情はなかなか見ない内容であり、実際の匂いなどは現地にいる方でないと分かりません。
最近はホームセンターでも、災害時の備えとして紹介されている「排泄物処理袋」も幾つか見ていただきその取扱いも行ってみました。
福祉用具の種類や機能は年々開発、改良が進められていきます。
最後にお話しさせていただいたのは、福祉用具は利便性を求めて作られたものですが、
使用方法を間違えたりすると事故につながるものでもあるということです。
その点は福祉用具専門相談員として、今後もしっかりと発信していきたいと思いました。
また、今回こうしてお話しさせていただく中で考えさせられたのは「災害」時の対応です。いつ起こるかわからない「災害」。
この備えは本当に考え、準備が必要だと自分自身、実感させていただきました。