できること
特別養護老人ホームでは、入居者様の多くが要介護3以上で、日常生活の多くに支援が必要です。
しかし、すべてを介助してしまうと『できるチカラ』まで奪ってしまうことがあります。そこで私たちは、日常生活の中で『じぶんでできること』を支える工夫を意識しています。
食事では箸やスプーンを持ちやすいように調整したり、滑り止めマットを使用するなど動作を支える工夫をしています。
移動の場面では立ち上がりやすい椅子や手すりの配置などを工夫することで、その人ができるところまで自分で行うことが出来ます。
意識面での取り組みとして、「安全第一」はもちろん大切ではありますが、「その人ができるチカラを信じるケア」ということを共有していくことが大切と考えています。
最後に、自立支援は特別なリハビリではありませんが、日常生活の中での工夫を積み重ねることで、本人ができることを支えることにつながっていきます。小さいかもしれませんがその小さな意識の変化が利用者様の笑顔と生活の質を大きく変えていくこと思います。