介護職の面接で受かる人のポイントと逆質問例まとめ

介護の仕事に挑戦したいと思っても、「面接でうまく話せるかな」「何を聞かれるんだろう」と不安を感じる方は少なくありません。介護職の面接は特別な言い回しよりも、あなたの経験と気持ちが「相手に伝わる形で整理されているか」が大切です。

介護の現場では、人柄や誠実さ、施設理念との相性が重視されます。そこで、事前に「よく聞かれる質問への答え方」や「逆質問」を準備しておくだけで、面接の印象は大きく変わります。

本コラムでは、介護職の面接でよく聞かれる質問、評価されやすい答え方のポイント、そして最後に差がつく逆質問例まで分かりやすくまとめました。面接直前の不安が、少しでも自信に変わるよう、実践的な内容となっています。

面接でよく聞かれる質問と答え方の基本

介護職の面接は、一般的には質問の内容自体はそこまで難しいものではありません。主に面接で評価されるのは 「質問にどう向き合い、どう整理して答えるか」 です。まずは、よく聞かれる質問と、その答え方の基本を押さえておきましょう。

志望動機

質問の意図

「なぜ介護を選んだのか」「なぜこの施設なのか」を知りたいという意図があります。

答え方のポイント

• 介護に関心を持ったきっかけ
• 自分の価値観や経験と介護とのつながり
• 施設理念や特徴に共感した理由

これまでの経験（職歴・アルバイト・学生経験）

質問の意図

あなたの人柄、仕事への向き合い方、強みを把握するためです。

答え方のポイント

• 必ずしも介護に直結しなくても良い
• 接客、営業、部活なども十分にアピール材料になる
• 「そこで何を学び、それを介護でどう生かせるか」を語る

介護の仕事で大変だと感じそうなこと

質問の意図

仕事の現実を理解しているか、その上でどう向き合うつもりかを知りたい。

答え方のポイント

• 大変そうな点を正直に述べる
• その上で「どう向き合うか」「どう工夫すれば乗り越えられるか」を示す

自分の強みと弱み

強みの例

• 相手の話を丁寧に聞く姿勢
• コツコツ取り組む集中力
• 状況を見て動く力

答え方のポイント

• 弱みはそのまま話さず「克服のための工夫」をセットで話す

どんな介護職になりたいか

質問の意図

あなたの価値観と、施設が求める人物像が合っているかを知りたい。

答え方のポイント

• 「誰にどんな関わりをしたいのか」を具体的に
• 施設のケア方針を確認しておくと一貫した回答になる

以上、主によく聞かれる質問と、その答え方の基本を挙げてみました。これらを押さえておけば、面接の土台はしっかり整います。

【参考】志望動機を考えるときの流れ

1. 介護に興味を持ったきっかけ

過去の経験や気持ちの変化を簡潔にまとめます。

例：家族の介護を見て、人を支える仕事に興味を持った。

2. これまでの経験で学んだこと

職種に関係なく、「介護に活かせる視点」を入れると説得力が増します。

例：接客経験で培った傾聴の姿勢が役立つと思った。

3. 施設の理念や取り組みに共感した理由

介護職の採用ではここが特に重要です。面接官は「この人はうちの施設で働くイメージを持っているか」を重視します。

例：「御施設の“その人らしさを尊重するケア”という理念に強く共感しました。」

4. 自分がどう貢献したいか

最後に、入社後の目標を簡潔に添えることで、志望動機が締まります。

例：「利用者様の気持ちに寄り添い、一人ひとりに合わせたケアを実践していきたいです。」

この組み立て方を覚えておくと、面接の場でも落ち着いて志望動機を話せるようになります。

自己PRの考え方 – 介護に活かせるスキルの棚卸し

自己PRでは、特別な経験だけが重要視されるわけではありません。大切なのは、これまでの経験を介護の仕事につながる形で整理することです。未経験者でも、接客やアルバイト、学校生活など、日常の中にアピール材料は必ずあります。

自己PRは三つの流れで整理すると話しやすい

過去の経験

仕事内容そのものよりも、どんな姿勢で取り組んだかを伝えると印象が良くなります。

介護で活かせる力

経験から得た学びを、介護にどう結びつけるかがポイント。

具体的な活かし方

「介護のどんな場面で役立ちそうか」を想像すると、説得力が高まります。

未経験でも伝えられる“介護に向いている力”

介護の面接では、次のような力が評価されやすい傾向にあります。

• 相手の立場に立って考えられる
• 丁寧にコミュニケーションが取れる
• コツコツと積み重ねができる
• 困った時に相談できる
• 気持ちの切り替えができる

これらは特別なスキルではなく、日常の経験から育っていくものです。自己PRでは「どんな場面でその力が発揮されたか」を簡潔に添えると、より伝わりやすくなります。

逆質問で印象が決まる 聞くべき質問リスト

面接の終盤で必ず聞かれるのが「何か質問はありますか？」という一言。この逆質問は、単なる形式ではなく、応募者の姿勢や理解度が強く伝わる場面です。

逆質問の目的は「面接官を困らせるため」ではなく、あなたが施設で働く姿をより具体的に想像してもらうための問いかけです。介護職の面接で特に評価されやすい逆質問をまとめました。

● 施設の理念やケア方針に関する質問

理念への関心は、採用側にとってとても重要な評価ポイントです。

• 「御施設で特に大切にしているケアの考え方を、日々の業務でどう実践されていますか」
• 「“その人らしさを大切にするケア”とは、具体的にどんな場面で意識されていますか」

● 教育・研修・フォロー体制についての質問

未経験者や若手が気になるポイント。安心して働き始める姿勢が伝わります。

• 「入社後の研修はどのような内容ですか」
• 「新人職員へのフォロー体制について教えていただけますか」
• 「資格取得を目指す場合、どのような支援がありますか」

● チームケアや職員間の連携に関する質問

介護はチームで動くため、連携を重視する姿勢は高評価につながります。

• 「普段、職員の皆さんはどのように情報共有をされていますか」
• 「部門間連携で意識されていることがあれば教えてください」

● 働き方や業務内容の理解を深める質問

ミスマッチ防止のためにも有効で、真剣に考えている姿勢が伝わります。

• 「一日の業務の流れを簡単に教えていただけますか」
• 「夜勤の体制はどのようになっていますか」
• 「介助方法や記録の仕組みなど、現場で使っているサポートツールがあれば教えてください」

● ポジティブな意欲を示す質問

成長意欲や前向きな気持ちが伝わります。

• 「御施設で活躍されている方は、どんな姿勢や強みを持つ方が多いでしょうか」
• 「働き始めるまでに学んでおいた方が良いことがあれば、教えていただきたいです」

逆質問は「質問の数」ではなく、相手の話を聞き、理解しようとする姿勢が大切です。1つか2つで十分に印象は変わります。

当日の印象アップのポイント

面接は「話す内容」よりも、まず あなたの雰囲気が相手に届く場 です。短時間で好印象につながる“使えるポイント”をご紹介しましょう。

一瞬で伝わる印象は“外観から決まる”

清潔感は最もシンプルで最も強力な武器

• 派手さよりも「整っている」こと
• 髪は顔にかからないように
• 服装は落ち着いた色味
• 靴まで意外と見られる

介護の仕事は信頼が第一。外見の丁寧さは、利用者さんへの姿勢にも直結します。

表情と声は “空気をつくるポイント”

面接は会話と同時に「空気づくり」が大切。あなたが落ち着いていれば、相手も自然と安心します。

ポイントは特にこの2つ。

• 軽く口角を上げた柔らかい表情
• 一段だけゆっくりめの発言スピード

これだけで「安心感」「誠実さ」が自然と伝わるため、介護職の面接では非常に効果的です。

姿勢は“言葉以外のメッセージ”

良い姿勢は「この会社に入社したい」「この仕事を大切にしたい」という意思表示につながります。

• 背筋をすっとまっすぐ
• うなずきは深くしすぎない
• 椅子に座る位置は「背もたれに軽く寄り添う」くらい

さらに、他人に対する姿勢の丁寧さは、そのまま利用者さんへの丁寧さとして映ります。

聞き方も“好印象につながる”

姿勢と同様に、よい聞き方は「他人への配慮」「真剣さ」といった、介護職とリンクした印象に直結します。

• 相手の話を遮らない
• 表情で「理解しようとしている」ことを示す
• 分からないときは素直に聞き返す

面接官は、ここで 「この人は利用者さんの話も丁寧に聞けそうだ」 と判断します。

「しっかり準備してきた人だ」 と分かるだけでも、面接官への印象は大きく跳ね上がります。

社会福祉法人サン・ビジョンで介護職として働く魅力

社会福祉法人サン・ビジョンは38の施設と151の事業所を持つ社会福祉法人です。展開エリアには、名古屋エリア、春日井エリア、江南エリア、岐阜エリア、長野エリアなどがあります。またサン・ビジョンの各エリアでは、特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、居宅介護支援センターなど、様々な介護サービスを提供しています。

サン・ビジョンの各地域の介護施設で働く魅力は以下の通りです。

1. 充実した研修制度

• 新入職員研修をはじめ、介護技術研修、リーダー研修、キャリアアップ研修など、職員のスキルアップを支援する研修制度が充実しています。
• 専用の研修施設にて専任の講師による丁寧な指導で行われます。

2. キャリアパス制度

• 介護職、相談員、ケアマネージャー、介護長、施設長と、明確なキャリアパス制度が整備されています。
• 自分の希望や適性に合わせたキャリアプランを立案することができ、キャリアアップを目指して挑戦することができます。

3. チームや職場の先輩などからのサポート体制

• 介護のわからないことや困ったことがあれば、先輩職員や上司が丁寧にサポートします。
• 法人内相談窓口も複数設置されており、職員の悩みや不安に寄り添います。

4. ゆとりある勤務体制

• 法令遵守を徹底したゆとりある勤務体制を導入しています。
• 職員の負担軽減のため、福祉用具も充実しています。

5. 働きやすい環境

• 交通費支給など、働きやすい環境を整えています。
• 各種福利厚生も充実しており、ワークライフバランスをサポートします。

6. 地域に根差した活動

• 地域の医療機関や行政機関と連携し、地域包括ケアシステムの構築に貢献しています。
• また、地域住民との交流イベントなども開催しており、地域に根差した活動を行っています。

サン・ビジョンの介護施設で介護職として働く

サン・ビジョンの各エリアの介護施設では、ご利用者様一人ひとりの個性を尊重した介護を提供しています。介護職員は、ご利用者様の日常生活を支援し、心身ともに自立した生活をサポートします。サン・ビジョンで介護職として働くことは、地域の高齢者の暮らしを支え、社会貢献することになります。

介護の仕事に興味がある方、誰かの役に立つ仕事がしてみたい方は、ぜひサン・ビジョンの介護施設で働いてみてはいかがでしょうか。

▼ サン・ビジョン介護職の求人応募はこちら

まとめ

介護職の面接は、特別な言い回しや完璧な答えを求められる場ではありません。大切なのは、「なぜ介護を選ぶのか」「どんな人になりたいのか」を、自分の言葉で誠実に伝えることです。

事前に準備をすることで、自分の経験や強みが整理され、面接で落ち着いて話せるようになります。今回紹介した質問の意図や答え方の流れ、そして逆質問の例は、あなたが自信を持って面接に臨むための大きな助けになるでしょう。

介護の仕事には、人を支え、喜びを分かち合える大きな魅力があります。あなたの一歩が、新しい可能性をひらき、誰かの日常を支える力にもなります。ぜひ自信を持って前に進んでください。