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介護職は採用されやすい?有効求人倍率を知っておこう

介護職は、常に人手不足といわれています。
そのため、「誰でも採用してくれるのでは?」「すぐに就職できるだろう」そう考えている人も、多くいます。

しかし、実際のところ介護業界が人手不足の理由や、有効求人倍率がどの程度なのか把握しているでしょうか。
本記事では、介護業界が売り手市場の理由や有効求人倍率について詳しく解説します。
介護士になりたいと考えているなら、ぜひ参考にしてみてください。

介護業界の有効求人倍率

介護業界の有効求人倍率は、厚生労働省の調べによると、令和2年の時点で3.88倍となっています。
これはかなり高い数値であり、介護業界での有効求人数が多いことがわかります。
また、都道府県別でも有効求人数は大きく変わります。

たとえば、平成30年の調べでは、東京都や愛知県は6倍以上の有効求人倍率だったにもかかわらず、高知県や山梨県は2倍程度とかなりの差があります。
地方では人口の少なさや就職先の少なさもあり、都市部ほどには高くありません。
とはいえ、どの県も2倍以上の倍率があることもたしかであり、資格を持っている人や優秀な人が求められています。

有効求人倍率の注意点

有効求人倍率は、必ずしもすべての求人数が反映されているわけではありません。
基本的にはハローワークでの求人数と求職者数をもとにして厚生労働省が算出している数値です。
そのため、民間の転職エージェントなどは数に入っていないのが現状です。
つまり、有効求人倍率はあくまでも参考数値であって、正確であるとは限りません。

介護業界が人手不足の理由

介護業界が人手不足の理由には、どのようなものがあるのかを把握しておく必要があります。
なぜ人手不足なのかを知ることによって、有効求人倍率が高い理由も知ることができるでしょう。
ここでは、介護業界が人手不足の理由について詳しく解説します。

少子高齢化

日本は、少子高齢化が進んでいて、介護を必要としている人が年々増えています。
にもかかわらず、働ける年齢層は少なくなっているので、どうしても求人数に対して求職者数が少なくなってしまいます。

総務省の統計によると、2020年の日本の総人口に占める65歳以上の割合は約28%となっていて、これは世界的にみても高い数値です。
今後ますます高齢者が増えていく傾向にあり、若者は減っていく傾向にあります。

介護施設が増えているから

介護施設が増えてきている、というのも求人が増えている理由の一つです。
介護業界は、将来性がある上に今後成長が見込める産業でもあります。
そのため、既存の介護施設以外にも、他業種の大手企業などからの参入も増えています。

他業種ならではの経験を活かして、さまざまなサービスを展開するところが多く、これまでにない独自の魅力がある介護施設があるのがポイントです。
施設がどんどん増えていくので、それに伴って新規で介護士を募集することが多く、売り手市場が続く要因の一つとなっています。

介護士の仕事が多様化しているから

高齢者だけでなく家族の要望もそれぞれであり、個人個人の要望に応えるためには多くの職員が必要となります。
そのため、多様化するニーズにこたえるために、介護士の人数を増やす場合もあります。
より快適な生活を提供するためには、新たな人材が必要です。

介護業界の将来性

介護業界には、将来性があります。
介護業界に将来性はあるのか、仕事を始めても大丈夫なのか、と転職を考えているのであればなおさら不安に思うこともあるでしょう。

実際のところ、高齢者の人数は年々増え続け、介護を必要とする人も増えてきています。
そのため、介護士が必要なくなるということはなく、どちらかといえば今後さらに需要が増加していくでしょう。
経験や資格があれば、引っ越しなどがあっても就職しやすく、仕事が全くなくなるということはありません。
そのため、介護職は将来性があり、これからどんどん成長する産業といえるでしょう。

介護業界で採用されやすい人

介護業界は人材不足ではあるものの、だからといってだれでも採用されるというわけではありません。
有効求人倍率は高くても、やはり会社に合わないと判断されれば、面接で落ちてしまうでしょう。
そのため、転職を決める前に介護業界で採用されやすい人はどういった人なのかを知っておくことが重要です。
ここでは、介護業界で採用されやすい人の特徴について詳しく解説します。

観察力に優れている人

介護士として採用されやすいのは、観察力に優れている人です。
「いつもと様子が違う」「顔色が悪いような気がする」など、利用者の方の変化にいち早く気づくことができ、対応できる介護士が必要とされるからです。
周りをしっかりと観察し、手が足りないところに自己判断で素早く入れることも、介護士として重要な資質です。
そのため、観察力に優れた人が、介護業界では求められています。

清潔感がある人

清潔感がある、というのも重要な点です。
いくら人材不足であっても、面接によれよれのシャツや汚れが目立つシャツ、ぼさぼさの髪では採用は難しいといわざるを得ません。
介護士は、利用者の方やその家族の方から、信頼を得ることでより適切な介護をすることができます。
しかし、見た目が不潔だったり不快感を与えたりするのであれば、信頼を得ることはできないでしょう。

特別高い服を身に着ける必要があるわけではなく、アクセサリー類もない方が好ましいです。
重要なのは、人に不快感を与えない見た目であるということです。
清潔感があり、常に笑顔でやさしく接することができる人材を、介護施設は求めています。

コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い、というのも重要な点です。
利用者の方の話をしっかりと聞き、ゆっくりと理解しやすいように話をすることも、介護士として必要なスキルといえます。
そういった部分が欠けていて、人とコミュニケーションをとるのが苦手という人であれば、介護士には不向きです。

また、介護士であれば大勢の利用者の方を前に、レクリエージョンなどで体操やゲームをすることもあるでしょう。
そのため、面接ではコミュニケーション能力について見極める施設も多くあります。

高齢者に丁寧に接することができる人

高齢者に丁寧に接することができる人、というのも大切です。
利用者の方は、介護士よりもずっと年上であることがほとんどです。

そのため、目上の方に丁寧に接することができる、というのは重要な点です。
高齢者に対して「まるで友達に話すよう」「幼稚園の子どもに言い聞かせているみたい」といった口調で話をする人は、いくら資格があってテキパキ仕事ができる人であっても敬遠する施設が多いです。
高齢者に対して目上の人であるという意識をもって、あくまでも日常生活が快適に送れるようにサポートする仕事であるという意識が重要です。
そのため、面接時でも話し方や態度を細かくみることもあるため、十分に気を付けて面接に臨みましょう。

介護職の採用は面接で決まる

介護職は、有効求人倍率が高くて、人手不足の事業所も多くあります。
しかし、基本的に人柄を重視する傾向があり、どれだけ有効な資格を持っていても、人柄が施設に合わないと判断されれば採用されることはないでしょう。
介護職の採用は面接でほぼ決まるため、「人材不足だからだれでも雇ってくれるだろう」と思っていると、不採用となってしまいます。

まとめ

介護業界は、有効求人倍率が高く、だれでも採用されると思いがちです。
実際に有効求人倍率をみてみると、他業種に比べてもかなり高いことがわかります。
しかし、人柄がよくなければ、介護士として採用されることはありません。

清潔感ある見た目で、はきはきと話をしましょう。
優しく思いやりがあり、周囲を明るくしてくれるような人であれば、たとえ無資格であっても採用してもらうことができます。

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