これからの日本の介護
この長野エリア『介護長ブログ』。このプログより、長野エリアの管理者層が少しの間、担当することに決定しました!
トップバッターは私、伊藤。このブログを書く前まで、ブログのことをプログと言っていました・・・。
★はじめに。
社会福祉法人サン・ビジョン、長野エリアは全部で10の施設と1つのワイナリーで構成されていて、施設名は、全てグレイスフル●●(市町村名)のため、パっと見ただけでサン・ビジョンの施設と分かります。
ちなみに、グレイスフルの意味は、「優雅な・優美な・上品な」という意味なんです。
高齢者施設は、下諏訪町と箕輪町、上松町に1施設ずつ、岡谷市と辰野町と木曽町には2施設ずつ、塩尻市には施設とは思えない13階建ての建物が駅から徒歩1分の所に建っていて、ホテル??と思える装い。
ほかに、アルプスが一望できる、ぶどう畑と一体化したサンサン・ワイナリー(ぶどうの生産から醸造、出荷まで)があります。
★本題
つい先日、長野エリアのある会議で、こんな話題があがりました。
それは、「これからの日本の介護はどうなる?」です!
なんと壮大なテーマでしょう??
なぜ、そのテーマについて話したのか?それは後ほどに・・・。
よくメディアでも言われていますが、2015年現在の高齢者(65歳以上)の人口割合は26.8%です。
さて、それでは12年後の2030年、32年後の2050年には、何%になっているのでしょうか?
答えは・・・。
2030年で31.6%、2050年では高齢者人口は39.8%を占めるんです!
2050年になると、私も70歳代!現在の高齢者の定義が変わらなければ、私も高齢者の一員・・・。年金生活ではなく、働いているんだろうな~と、考えてしまいました・・・。
一方、日本の総人口はどうなるのか、気になって、調べたところ、2015年には1億2,600万人、2030年には1億1,600万人、2050年には9,700万人になる見込み、とのこと。
そうです。日本は高齢者は増加し、総人口は減少していきます。
そんな状況でも、経済成長し続けるために、白羽の矢が立っているのがioTやAIを用いる第4次産業革命。
すでに、第4次産業革命と最新のバイオテクノロジーの融合による第5次産業革命についても話題となっているほどです。
では、高齢者の介護という仕事は、それらの産業革命の中で、どうなるのでしょうか?
また、これらの産業革命によって、今後「無くなる職種」と「生まれる仕事」があるということ、皆さんご存知ですか?
アメリカの大学のとある准教授は、今後10年~20年後、約47%の人の仕事がなくなると話しています。
この「無くなる」「生まれる」現象は現在の世の中に来たるまでにも繰り返ししていることであるため、当然のことではあるんですが・・・。
さて、介護の仕事は「無くなる職種」なのでしょうか?
介護の仕事はヒト対ヒト。
支援を必要とする方が「痛がっている」「寂しがっている」「こうしてほしいと願っている」など、他人の痛みや要望、それら感覚を察知する能力が介護をする者(介護職)には必要ですが、AIやロボットにはそれができないと言われています。
つまり、介護はず-っとこの先、「無くならない職種」であり、高齢化に伴い、更に必要とされている職種ということをご存知でしたか?
昨今、求人難といわれています。長野県でもハローワークの求人倍率は1.7倍!(もう、ビックリしなくなりました・・)
介護職って、こんなに未来ある仕事で、ヒトから感謝される仕事なのに、どうして、人気が高い職種にならないのでしょう???
その理由の一つは、日本の世の中において、『低賃金など』、ネガティブキャンペーンを処遇の改善のために行っていることではないでしょうか?
介護職員の給与って、ホントに低賃金?と考えてしまいます。
グレイスフルの施設でいえば、公休は毎月9日。シフトによる勤務体制のため、終了時刻が来れば退勤。館内での業務であるため、夏は冷房が効いて涼しく、冬は暖かい環境で仕事ができる。営業ノルマもない。例えば、介護職のパート職の時給は、無資格者であっても1,000円以上!有資格者であれば、1,200円ぐらいで、スタートします!
さらに、支援を必要とする方に介護すれば、クレームではなく、「ありがとう。」と仰っていただける。世の中にも貢献できて、感謝されて、お金がもらえる、素晴らしい仕事。
こんな仕事なのに、先のネガティブキャンペーンのようなことが主流となっている感じを受けますが、そうでなくて、後に書いた『ポジティブキャンペーン』を介護業界に携わる一員として、世の中に伝えていくことができないか、とみんなで話し合った次第です。
次は、2~3日中に大兼政(おおかねまさ)さんが担当します。
お楽しみに!