研究発表 長野エリア本選会
こんにちは。グレイスフル下諏訪の伊藤理恵です。
先週より、寒い日が続いており、諏訪地域では朝の気温がマイナス7度という日が続いています。寒い土地に育ったにも関わらず、この時期になると暖房器具の前に根が生えたように座って暖をとっている毎日です。
さて、長野エリアでは、12月10に『社会福祉法人サン・ビジョン 研究発表 長野エリア本選会』がグレイスフル塩尻で開催されました。今年度コロナウィルスの流行により、各種の全国大会が中止になったことを受け、特別に日頃の取り組みを発表する機会として設けられ、介護・保育の事業所の予選を通った9題が発表されました。
「介護」というと介護の知識と技術以外に介護者の経験や勘に頼っているイメージがありますが、日々進化する社会の中で、経験や勘ではなく分析された結果に基づくケアの実施と評価はとても大切であり、それがさらなる介護の楽しみと、利用者様の自立支援にもつながります。
今回の発表では、利用者様の生活リズムを整える研究や、排便コントロール、生活の楽しみや意欲の向上、自信を持ち続けるための取り組みなどが発表されました。
9つの研究発表から私が感じたことは、「こうだ」と決めつけずに介護することの大切さです。私たちは無意識に「高齢者だから」「認知症だから」と勝手にその方の生活や気持ちを決め付け、利用者様のできることや挑戦できることを奪ってしまっているのではないか。高齢者であっても、認知症であっても、常に進化し、社会に適応する力を持っており、私たち介護職はそのことを忘れずに、利用者様の生活をサポートすることの大切さを改めて感じました。
コロナ渦の状況の中で、外部研修を受けることが難しい状況ですが、このように常に勉強する機会を作ってくださるこのサン・ビジョンに感謝し、一歩ずつ前進していきたいと思います。