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環境の変化にともなって・・・

気温の変化や、体調の変化に伴って当たり前にできていたことが、ふと出来なくなる。
毎年、梅雨明けから夏にかけて、実家で暮らす1人暮らしの母親の体調管理が課題となる。
近頃の変化は、暑いのに窓を開けない。理由は?「ちっとも、暑くない」「近所の目があるから開けない」と、本人なりの理由をつける。家族で作戦会議をして、毎日の「窓を開けなさい」の電話。(複数で掛ける作戦)この作戦は一時的には良いのだが、継続できないこと・・・
あとは、どこの窓を開けてあるか、そもそも開けてあるかの確認ができない。物忘れと被害妄想のある母親に実行してもらうのは、至難の技となる。次に課題となることは、水分補給となる。「窓開け作戦」と合わせて「冷蔵庫の水分を取る」ことを伝えるのだが、飲んでいるかは不明。そんな作戦を継続するなかで、またまた、救急搬送となる。偶然が重なり、たまたま、定期受診の日で母親一人ではなかったこと。結果「脱水・軽度熱中症」そんなことが繰り返されている。週1回の訪問では、冷蔵庫の中に、「これは無理」という食べ物の処理。娘だからまだよいのかもしれないが、昔の人だから、食べ物を捨てることに抵抗があり「まだ食べれる・おなか壊したことない」と、冷蔵庫の中を整理する私の横でずっと確認している。そもそも、食事はきちんと食べているのだろうか?結構な食品が冷蔵庫内に残っている。介護をわかっている自分でも、日々一人の暮らしをさせていていいのか?いつ限界が来るのか?迷いながら過ごしている。田舎だから、近所や親せきも、母親の変化に気づいて、心無い言葉も伝えられることがある。仕事柄、母親と同様な方も、施設入所を考えて相談にこられる。ふと、職員はどのような言葉をかけて、相談に来られたご家族を迎えているだろうか?経験がない場面は想像するしかないが、いろいろな背景があって、施設入所やサービスを選んで相談される。改めてご本人の気持ちに寄り添うことも大切だが、ご本人を支えるご家族にも思いを寄せた言葉掛けが、ご家族にとって救いとなるか、またその逆か伝えていく必要があると、実体験を通じ感じている。
実際、母親をこの先どうするかと考えたときに可能な限り在宅で支えていきたいと思う。本人の顔を見ていると、体調にもよるが、何とかなるうちは住み慣れた自宅でと。こうやって暑い夏が過ぎ、また、寒さ対策(火の管理も含む)をする季節があっという間にやってくる。
母親を通じ、家族の思いを体験し、またその経験を職員へ伝えらたらいいかなと思う。
取り留めないことばかりでしたが、次の方へバトンタッチします。
下諏訪老健の山田でした。

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