介護と福祉の違いとは?それぞれの意味を知っておこう!
目次
介護と福祉は違う
介護と福祉の違いを、ご存じでしょうか。介護福祉ともいうし、どちらも同じではないのかと思っている人も多くいるでしょう。
しかし、実は介護と福祉には違いがあります。 どちらも同じもの、同じような仕事ととらえている人はどのような違いがあるのかを理解しておくと、より適切な介護を行うことができるようになります。
具体的に言うと介護と福祉の違いとは、介護は人に対して直接何かを行うことであり、福祉とは社会的制度や環境を整えることです。 介護とは何なのか、福祉とは何なのかをより詳しく見ていきましょう。
介護とは
介護とは、歩行や食事、身の回りのことをするのが難しくなった高齢者の意思を尊重しつつ生活をサポートし、自立を支援することです。
介護には、デンマークで提唱された三原則というものがあります。
- これまでの生活環境を大きく変えることなく日常生活を送ることを可能にするということです。
- 本人自身が選択してその選択を周囲が尊重するというものであり、望まない介護を行うことはありません。
- できる限り日常生活の中で自分でできることは自分でするというものであり、体に残っている機能を最大限に利用しようというものです。
これらの理念を大切にして、高齢者や身体障がい者のサポートを行うのが介護になります。
介護福祉士の資格と仕事
介護の仕事をするなら、介護福祉士の資格を取得しておくといいでしょう。介護福祉士は高齢者の身体介護や生活のサポートだけでなく、介護が初めてで何もわからない高齢者や家族の方の相談に乗ることも大切な仕事です。場合によっては使用する福祉用具や家のリフォームの相談を受けることもあります。介護に対する知識や技術がある介護のプロであるということが誰にでもわかる、それが介護福祉士という資格です。
福祉とは
福祉とは、幸福の追求という意味です。一人一人の幸福や公共の幸福を追求するのが福祉であり、福祉の仕事とは社会的環境や制度を整えることを指します。
例えば介護保険や社会福祉法などの税金によって支えられている公共サービスなどは、介護福祉に当てはまるでしょう。そんな福祉に関する資格は、社会福祉士という国家資格があります。介護福祉士と似ているようで違う社会福祉士とはどのような資格なのかを、詳しく知っておきましょう。
社会福祉士の資格と仕事
社会福祉士の資格とは、いわゆるソーシャルワークと呼ばれるものです。日常で介護や医療に関して困っていることがあれば相談に応じ、必要な介護サービスや保健医療サービスを提案します。必要であれば、関係する医療機関との連絡も請け負います。また、家族や高齢者本人に介護の方法を助言するだけでなく指導することもあり、適切な介助方法があれば実践することもできます。
介護福祉士と社会福祉士それぞれの活躍の場
介護福祉士と社会福祉士は、どちらも福祉の分野で活躍する国家資格ですが、それぞれ異なる役割と責任を持っています。以下、それぞれの活躍の場について詳しく説明します。
介護福祉士の活躍の場
介護福祉士は、高齢者や障害者などの身体介護や生活援助を行う専門職です。主な活躍の場は、以下のとおりです。
介護老人保健施設
医療と介護が一体的に提供される施設です。入浴介助、排泄介助、食事介助、更衣介助、リハビリテーションなど、ご利用者様の日常生活を支える幅広い業務を行います。
特別養護老人ホーム
介護度の高い高齢者が入所する施設です。介護福祉士は、食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助、服薬介助、健康状態の観察、介護記録の作成など、ご利用者様の生活を総合的に支援します。
介護付有料老人ホーム
介護が必要となった高齢者が、自費で入居する施設です。介護福祉士は、食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助、家事援助、レクリエーション活動への支援など、ご利用者様の自立した生活をサポートします。
訪問介護事業所
ご利用者様宅に出張して介護サービスを提供する事業所です。介護福祉士は、ご利用者様個々の状況に合わせて、食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助、掃除洗濯、買い物代行、外出介助など、必要な介護を行います。
デイサービス
高齢者が日帰りで利用する介護施設です。入浴、食事、排泄などの介助のほか、リハビリテーション、レクリエーション、創作活動など、心身の機能維持・向上のための様々なプログラムを提供します。
グループホーム
認知症の老人や障害者が共同生活を送る施設です。介護福祉士は、食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助、家事援助、生活相談、外出介助など、ご利用者様が自立した生活を送れるよう支援します。
障がい者支援施設
障がい者が自立した生活を送るために必要な支援を提供する施設です。介護福祉士は、食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助、排泄介助、機能訓練、生活訓練、余暇活動の支援など、ご利用者様の障がいに応じた個別支援を行います。
病院
入院中の患者に対して、介護サービスを提供します。具体的には、食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助、移動介助、排泄介助、リハビリテーション、日常生活動作訓練などを行います。
社会福祉士の活躍の場
社会福祉士は、困っている人々の相談に応じ、必要な福祉サービスや制度を紹介・あっせんする専門職です。主な活躍の場は、以下のとおりです。
地域包括支援センター
高齢者や障害者、虐待の被害者など、様々な福祉課題を抱える人々に対して、相談援助、介護予防支援、権利擁護、虐待防止、地域福祉活動への支援など、総合的な支援を行います。
児童福祉施設
児童養護施設、乳児院、母子寮、児童相談所などの施設で、虐待や養育放棄を受けた児童、里親委託された児童、非行少年少女などのケアを行います。具体的には、面接、カウンセリング、グループワーク、虐待防止指導、養育相談、進学・就職支援などを行います。
障害者福祉施設
グループホーム、障害者福祉事業所、授産所などの施設で、障害者が自立した生活を送るために必要な支援を行います。具体的には、食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助、機能訓練、生活訓練、余暇活動の支援、権利擁護、虐待防止指導などを行います。
精神保健福祉施設
精神障害者に対して、医療と福祉の両面から支援を提供する施設です。社会福祉士は、入院患者や通院患者の相談に応じ、服薬管理、生活指導、社会復帰支援、その他、病院で入院中の患者や退院後の生活支援、NPO法人や民間企業の福祉部門、行政機関の福祉部門などを行う社会福祉士の仕事もあります。
適切な介護をしよう
介護の仕事は、先に触れた通り高齢者や障害者などが日常生活を自立して送るために必要な支援を行うことです。食事や入浴、排泄などの身体介護だけでなく、精神面のケアや社会参加の支援なども含まれます。
そこで、適切な介護の実践のためには、ご利用者様のニーズを正しく理解し、尊厳を守りながら、その人らしい生活ができるよう支援することです。そのためには、ご利用者様の意思を尊重し、本人と家族が主体的に介護に関われるようにすることが重要です。
適切な介護のポイント
- ご利用者様の意思を尊重する
介護は、ご利用者様本人のために行うものです。そのためには、ご利用者様の意思を尊重し、本人が望む生活を送れるよう支援することが重要です。
- ご利用者様と家族が主体的に関われるようにする
介護は、ご利用者様だけでなく、家族にとっても大きな負担となります。そのためには、ご利用者様と家族が主体的に介護に関われるようにし、必要な情報を提供することが重要です。
- ご利用者様のニーズを正しく理解する
ご利用者様のニーズは、人それぞれ異なります。そのためには、ご利用者様の話をよく聞き、観察し、その人らしい生活ができるよう支援することが重要です。
- 尊厳を守りながら支援する
ご利用者様は、誰しもが尊厳を持って生活する権利があります。そのためには、ご利用者様の人格を尊重し、差別や偏見のない支援を行うことが重要です。
東海エリアを中心に介護事業を展開する社会福祉法人サン・ビジョン
社会福祉法人サン・ビジョン 岐阜エリアの介護職の魅力
社会福祉法人サン・ビジョンは、愛知県、岐阜県、長野県に38の施設と152の事業所を持つ、東海エリア最大規模の社会福祉法人です。
サン・ビジョンの岐阜エリアの介護施設は5件あり、特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、居宅介護支援センターなど、様々な介護サービスを提供しています。
サン・ビジョンの岐阜エリアの介護施設で働く魅力は以下の通りです。
- 充実した研修制度
- 新入職員研修をはじめ、介護技術研修、リーダー研修、キャリアアップ研修など、職員のスキルアップを支援する研修制度が充実しています。
- 研修は研修施設にて専任の講師による丁寧な指導で行われます。
- キャリアパス制度
- 介護職、相談員、ケアマネージャー、介護長、施設長と、明確なキャリアパス制度が整備されています。
- 自分の希望や適性に合わせたキャリアプランを立案することができ、キャリアアップを目指して挑戦することができます。
- チームや職場の先輩などからのサポート体制
- 介護のわからないことや困ったことがあれば、先輩職員や上司が丁寧にサポートします。
- 法人内相談窓口も複数設置されており、職員の悩みや不安に寄り添います。
- ゆとりある勤務体制
- 法令遵守を徹底したゆとりある勤務体制を導入しています。
- 職員の負担軽減のため、福祉用具も充実しています。
- 働きやすい環境
- 制服貸与や交通費支給など、働きやすい環境を整えています。
- 各種福利厚生も充実しており、ワークライフバランスをサポートします。
- 地域に根差した活動
- 地域の医療機関や行政機関と連携し、地域包括ケアシステムの構築に貢献しています。
- また、地域住民との交流イベントなども開催しており、地域に根差した活動を行っています。
サン・ビジョンの岐阜エリアで介護職として働く
サン・ビジョンの岐阜エリアの介護施設では、ご利用者様一人ひとりの個性を尊重した介護を提供しています。介護職員は、ご利用者様の日常生活を支援し、心身ともに自立した生活をサポートします。サン・ビジョンで介護職として働くことは、地域の高齢者の暮らしを支え、社会貢献することになります。
介護の仕事に興味がある方、高齢者と関わる仕事がしたい方は、ぜひサン・ビジョンの介護施設で働いてみてはいかがでしょうか。
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介護と福祉まとめ
介護と福祉には明確な違いがありますが、密接な関係でもあります。適切な介護を行うためには介護福祉が必要であり、介護福祉を整えようとしても介護と現場を知らなくてはうまくいきません。介護と福祉の違いを知り、なおかつどちらもうまく連携をとることが介護の現場には求められています。これから介護の仕事をしたい、介護福祉士と社会福祉士はどちらになればいいのかわからないという人は、まずどのような違いがあるのかをきちんと把握しておくことが重要です。どちらの資格も自分の力だけで日常生活を送ることが困難な高齢者や身体障がい者の助けになる重要な仕事なので、自分に合った資格を取得してください。