【大型デイ 太古の湯】ノーリフティングの講演会に参加させていただきました
こんにちは、ブログ担当の理学療法士の足立です。今日は11月2日木曜日にノーリフティングの全国大会に参加させていただいた報告とノーリフティングについて説明していきたいと思います。
ノーリフティング全国大会では訪問リハビリでの介助方法の講演会や各施設でのノーリフティングの取り組みについての発表があり、介護の現場で働くための勉強になりました。
ノーリフティングとは介助を行う際に、押す、引く、持ち上げる、ねじる、運ぶ動作を過度な負担を伴って行うことを人力で行わない方針のことです。
介護の現場では人力で行ってきた歴史があり、人を人の力で移動させる手段を昔から習慣としてきましたが、身体への過度な負担がかかり、体を壊してしまう原因となっていました。体を壊してしまった結果、介護の人員が減少するという事態となります。
それらを予防するためにも、ノーリフティングは重要となり、また、過度な負担をともなった介助は、利用者様への体への負担も増加しやすいため、体にやさしい介護を提供することも、介護施設では必要となっています。
例として、太古の湯ではスライディングボードを使用した移乗を行っています。
スライディングボードは立ち上がりが困難な状態の方を、車いすやベッドへ移乗するための道具です。
<スライディングボードの使用の手順>
- スカートガードとフットレストを外すことができる車いすを使用します。
左の写真が外す前 右の写真が外した後
- ベッドと車いすの高さを確認します。移る前の方を高くします。
(写真は車いすの方を高くしています)
- 車いすのスカートガードとフットレストを外してからボードをお尻の下に挟み込みます。この時に、体を傾けて行うと入れやすいです。
- 移る方へ体を傾け、腕の力がある方は手すりやベッド上に手を当ててもらいます。
- 骨盤や体幹を支えながら、スライド移動にて移乗します。
このように、利用者様を持ち上げたり介助者が体をひねったりする動作をしなくても、移乗を行うことができます。
その他にも、福祉機器を使用して介助者の負担を軽くする取り組みを法人一丸となって取り組んでいます。
職員一人一人がノーリフティングの考え方を身に着けてもらえるように教育もしっかり行っていますので、興味のある方は、是非一緒に働いてみませんか。