グレイスフルさんだね!
こんにちは。
デイサービスセンターグレイスフル日義の百瀬です。
10月最終日の週末に行われる日義公民館の文化祭を前に、利用者様が仕上げて下さった作品を持って展示会場へ出かけてきました。公民館の玄関から中へ入ろうとしたところ、2人組の見知った方たちに「グレイスフルさんだね!また来月行くからよろしくね。」と声をかけていただきました。
コロナが猛威を振るっていた数年間、外部のボランティアの受け入れを中止し、毎月の余暇活動やイベント事など、職員が知恵を絞り自分たちの力で何とかやり繰りしてきましたが、冒頭の地域の方々は、今年度から徐々に再開したボランティア受け入れで度々施設へ足を運んでいただきお世話になっている方々です。
地域の方に、グレイスフルの職員として知っていただけていることを、嬉しく感じた瞬間でした。
せっかくなので、文化祭展示品とともに、その制作過程や、ボランティアの方々との交流についてご紹介したいと思います。
毎年の文化祭出品はデイサービスセンターグレイスフル日義の恒例行事の一つになっています。まだまだ残暑厳しい折、公民館から出品案内をいただき、今年は何を出品しようかとデイサービス職員同士で相談をした結果、地域で手芸サークルを運営している「いぶき」さんを講師に招き、新たに作品を作ることにしました。加えて、「せっかくなので、秋らしい作品も出したいね」ということで、大きな紅葉の壁画も制作することにしました。
「いぶき」さんから提案頂いた作品作りは、手のりサイズの球体(中身は新聞紙を丸めているんです)に毛糸をグルグル巻きつけて、目と口と耳をつけて・・・かわいい!簡単!作り手ごとに個性のある毛糸の人形の完成です。高齢になると、摘まんだり、貼り付けたりといった動作に、手先を思うように動かせない不自由さのある方もいらっしゃいます。あるいは、どの色を選んだらいいのか、作業順番はどうしたらよいのかを迷ってしまい、手が止まってしまうという方もいらっしゃいます。そんな時、職員だけでは十分に行き届かない手助けを、ボランティアさんに協力いただき、利用者様が手伝ってもらいながら自分の作品を仕上げる満足感ももっていただけていると思います。
大きな紅葉の壁画制作は職員主体で企画しましたが、こちらも木曽町社会福祉協議会のボランティア担当の方を介して相談・紹介いただいた登録ボランティアの方々に、補助ボランティアのご協力をいただきました。両手をいっぱいに広げた大きさの下地各4枚へ、相談をしながら秋桜や紅葉を散りばめて貼り付け、秋らしい仕上がりとなりました。
さまざまなボランティアさんに毎月ご協力いただくことを重ねてきて、今ではすっかり顔なじみになりつつあります。ボランティアに来てくださる方々は、定年退職を迎えたあとの生活を趣味活動や他者交流にあてて活き活きと活動されている方々が多く、私たちが将来「こうありたい」と思う姿を見る思いになります。利用者様にとっては、少し下の世代ではあるけれど、施設職員よりも自分たちと年齢の近い地域の知り合いであることが多く、作品作りなどの活動だけでなく、昔話や地域の様子などのおしゃべりも楽しんでいただいています。
とりとめなく書いてきた感もあり恐縮ですが、ボランティアの方々の来訪が再開でき、いいことづくめだなとあらためて思っています。地域の皆さんの温かい協力をいただきながら、今日も利用者様の楽しみを持って過ごせる場所であるように、デイサービスを盛り上げていきたいと思います。