EPA職員さん(海外人材)フクシの現場で活躍!
皆さん、こんにちは。
秋が深まり、朝晩は冷え込むようになってきました。木々の色づきも美しく、いよいよ冬の足音が聞こえてくる季節ですね。
私は、長野県で私たちと一緒に働いてくださっているベトナムやフィリピン出身のEPA職員の方々の、介護福祉士国家試験に向けた勉強会で講師を務めている伊藤と申します。
長野エリアで最初にEPA職員を受け入れたのが2018年。
手探りのスタートからもう7年近くが経ち、これまでに約30名のEPA職員の方々と学び合う時間を重ねてきました。
※EPA職員とは:貿易の自由化(関税の撤廃・削減)だけでなく、投資、人の移動、知的財産の保護、サービス貿易など幅広い分野での経済関係の強化を目的とした条約で、ベトナムやフィリピンから国家資格の介護福祉士を働きながら習得されることをめざして来日される職員の皆様です。
私が担当している介護福祉士国家試験では、日本人の合格率が78.3%(2025年1月試験)に対し、外国人の合格率は30%台と、EPA職員の方々にとってはとても難しい試験です。
まったく知らない土地で、慣れない日本語と向き合いながら、生活や仕事に順応していくことは本当に大変なことだと思います。
勉強会を通して改めて感じるのは、「日本語の難しさ」です。
たとえば――
・ひらがな・カタカナ・漢字の3種類があること。
・「少々」「少し」「小さめ」など似た表現が多いこと。
・「知らないことはない」など、否定が重なる複雑な言い回しがあること。
こうした壁にも、みなさんは何度も繰り返し学びながら前向きに取り組んでいます。
努力を重ねる姿には、毎回頭が下がります。
みなさん、とても真面目で、難しい宿題にも一生懸命取り組んできてくれています。
ちなみに日本の好きな食べ物を聞くと、多いのはラーメン、うどん、そして寿司(特に回転寿司)だそうです。
また、「水道の水がそのまま飲めること」に驚いたという声も多く、日本での生活を楽しんでいる様子が伝わってきます。
職場や法人についても、
「日本語がうまく話せず不安なときも、リーダーや同僚が助けてくれる」
「組織がしっかりしていて安心して働ける」
「勉強のサポートが手厚い」
「困ったときに相談できる環境がある」
といった前向きな声を多く聞いています。
サン・ビジョンでは、入社時より日本語教諭による日本語講習を毎週実施。
さらに2年目からは、私が担当する介護福祉士国家試験受験講習を毎月行い、合格までしっかりサポートしています。
学びの時間は、新しい知識を得るだけでなく、気分転換にもなっているようです。
私自身も、皆さんと一緒に学ぶ中で多くのことを教えていただき、毎回とても良い時間を過ごしています。
外国人職員の方々の努力と笑顔に励まされながら、これからも“共に成長できる職場”を目指していきたいと思います。
教育担当:伊藤
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