介護職の負担を減らす!ICT・ロボット導入で変わる介護現場
介護の仕事と聞くと「体力的に大変そう」「重労働」というイメージを持つ人も少なくありません。しかし近年、介護現場では ICT(情報通信技術)や介護ロボットの導入 が進み、働く環境が大きく変わりつつあります。
たとえば、夜間の見守りを自動でサポートするセンサーや、移乗(ベッドから車いすなどへの移動)を手助けするロボット、タブレットでの記録システムなど。こうしたテクノロジーの進化により、職員の身体的・精神的負担が軽減され、より安全で質の高いケアが可能になっています。
「介護=きつい仕事」ではなく、「介護=進化している仕事」へ。今、介護の現場は新しい時代に向けて確実に変わっています。
本コラムでは、ICTやロボットがどのように介護職の働き方を支えているのか、その具体的な事例を紹介します。
目次
ICT導入で変わる介護記録・見守りの現場
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介護の現場では、日々のケア内容や利用者の状態を記録する「介護記録」が欠かせません。
以前は紙に手書きで記入していたため、時間がかかるうえに、記録の共有や確認にも手間がかかっていました。今では、タブレットやスマートフォンで入力できるICT記録システムの導入が進み、状況は大きく変わっています。
現場でケアを行いながらその場で記録ができ、データは自動的に共有されるため、「記録のための残業が減った」「他のスタッフとの情報共有がスムーズになった」といった声も多く聞かれます。
さらに、見守りセンサーやナースコールとの連携も進んでいます。
たとえば、利用者の起き上がりや離床をセンサーが検知して職員に通知することで、夜間でも安全に見守ることができ、転倒事故の予防や職員の負担軽減につながっています。
ICTの導入は、単に効率化のためだけではありません。「人が人を支える」時間を増やすための工夫でもあります。テクノロジーによって生まれた余裕が、利用者と向き合う時間や心のケアへとつながっているのです。
ロボット・機器で変わる身体介助と移乗支援
介護の現場で最も負担が大きい業務の一つが、移乗(ベッドから車いすなどへの移動)や入浴などの身体介助です。無理な姿勢で支えようとすると、腰や肩に大きな負担がかかり、職員のケガにつながることも少なくありません。
こうした課題を解決するために、近年はロボットや介護機器の導入が急速に進んでいます。
たとえば、体を持ち上げる際にサポートしてくれる「移乗支援ロボット」や、腰への負担を軽減する「パワーアシストスーツ」などが現場で活躍しています。また、リフト機器やスライディングシートなどの補助具も広く使われており、職員2人で行っていた介助を1人で安全にできるケースも増えています。
こうした機器の導入は、職員の身体的負担を減らすだけでなく、利用者にとっても「安心して体を預けられる」「転倒の心配が減る」といったメリットがあります。
つまり、介護ロボットは“人の代わり”ではなく、“人を支えるための道具”。テクノロジーが介護の「きつい」を減らし、「やさしさ」を増やしているのです。
テクノロジーがもたらす、働きやすさとやりがいの変化
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ICTやロボットの導入によって、介護の現場は確実に進化しています。以前は「体力勝負」と言われがちだった介護の仕事も、いまではテクノロジーとチームの力で支え合う環境へと変わりつつあります。
介護の仕事が変わる3つのポイント
- 身体的な負担が軽くなる:移乗支援機器や見守りセンサーの導入で、腰や肩への負担が大幅に軽減。
- 時間の使い方が変わる:記録や共有をデジタル化することで、利用者とのコミュニケーション時間が増加。
- 学びの機会が広がる:新しい機器やシステムを通して、ITスキルやチーム連携力を磨くチャンスが増えている。
こうした変化は、介護職員一人ひとりの働きやすさを高めるだけでなく、「人にしかできないケア」をより丁寧に行うための余裕を生み出しています。
サン・ビジョンでも進む“働きやすさ”への取り組み
サン・ビジョンでは、現場職員の負担を減らし、より良いケアを実現するために、次のようなICT・機器の活用が進められています。
- 介護記録システムによる情報共有の効率化
- ノーリフティングケア(持ち上げない介助)による腰痛防止
- 見守りセンサーで夜間の安全管理をサポート
実際に現場では、「残業が減った」「チームの連携が取りやすくなった」といった声も多く、テクノロジーが“人を支える時間を増やす”ための仕組みとして定着しつつあります。
サン・ビジョンの取り組みについて、実際に働く若手職員の声はこちらで紹介されています。
社会福祉法人サン・ビジョンで介護職として働く魅力
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社会福祉法人サン・ビジョンは38の施設と151の事業所を持つ社会福祉法人です。展開エリアには、名古屋エリア、春日井エリア、江南エリア、岐阜エリア、長野エリアなどがあります。またサン・ビジョンの各エリアでは、特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、居宅介護支援センターなど、様々な介護サービスを提供しています。
サン・ビジョンの各地域の介護施設で働く魅力は以下の通りです。
- 充実した研修制度
- 新入職員研修をはじめ、介護技術研修、リーダー研修、キャリアアップ研修など、職員のスキルアップを支援する研修制度が充実しています。
- 専用の研修施設にて専任の講師による丁寧な指導で行われます。
- キャリアパス制度
- 介護職、相談員、ケアマネージャー、介護長、施設長と、明確なキャリアパス制度が整備されています。
- 自分の希望や適性に合わせたキャリアプランを立案することができ、キャリアアップを目指して挑戦することができます。
- チームや職場の先輩などからのサポート体制
- 介護のわからないことや困ったことがあれば、先輩職員や上司が丁寧にサポートします。
- 法人内相談窓口も複数設置されており、職員の悩みや不安に寄り添います。
- ゆとりある勤務体制
- 法令遵守を徹底したゆとりある勤務体制を導入しています。
- 職員の負担軽減のため、福祉用具も充実しています。
- 働きやすい環境
- 交通費支給など、働きやすい環境を整えています。
- 各種福利厚生も充実しており、ワークライフバランスをサポートします。
- 地域に根差した活動
- 地域の医療機関や行政機関と連携し、地域包括ケアシステムの構築に貢献しています。
- また、地域住民との交流イベントなども開催しており、地域に根差した活動を行っています。
サン・ビジョンの介護施設で介護職として働く
サン・ビジョンの各エリアの介護施設では、ご利用者様一人ひとりの個性を尊重した介護を提供しています。介護職員は、ご利用者様の日常生活を支援し、心身ともに自立した生活をサポートします。サン・ビジョンで介護職として働くことは、地域の高齢者の暮らしを支え、社会貢献することになります。
介護の仕事に興味がある方、誰かの役に立つ仕事がしてみたい方は、ぜひサン・ビジョンの介護施設で働いてみてはいかがでしょうか。
▼ サン・ビジョン介護職の求人応募はこちら
介護職 積極採用中!【未経験者歓迎】社会福祉法人サン・ビジョン
まとめ
ICTやロボットの普及により、介護の仕事はこれまで以上に働きやすく、前向きに挑戦しやすい環境へと変わっています。
「力仕事で大変そう」というイメージから、技術とチームで支える専門職へ。介護は今、確実に進化し続けています。
そして、その変化を支えているのは職員一人ひとりの思いやりの心です。どれだけ便利な機器が増えても、利用者に寄り添い、安心を届けるのはやはり“人”。だからこそ働く皆さんの存在が必要です。
サン・ビジョンでも、ICT導入やノーリフティングケアの推進など、“働きやすい介護”への取り組みを強化しています。最新の技術を取り入れながら、「人の力が最大限に活きる介護」を大切にしています。
介護の仕事は、決して負担ばかりではありません。技術の力を借りながら、自分らしく続けられる環境が広がっています。新しい介護の現場で、あなたの力を活かしてみませんか?