介護業界の今と昔
宮坂副マネジャーより、ご紹介を頂きました岡谷地域を担当している小林です。初めて、ブログに書き込みを行うので緊張していますが、頑張ります!
私は、平成10年6月に社会福祉法人サン・ビジョンに入社し、今年、勤続20年になりました。
私がまだ学生で、介護実習を行っていた時代は、4~6人部屋は当たり前、トイレに行くこと難しい方は、全員布おむつをしていて、利用者様の日課は、洗濯した布オムツをたたむことでした。歩行ができない方は、お部屋のベッド上で服を脱ぎ、お風呂用のストレッチャーに移してタオルをかけて浴室まで移動、更に、お食事は、お部屋を出て、廊下で食べることが精一杯、移乗介助は、スタッフが力を合わせてどうにか持ち上げ、毎日、手書きの記録に追われている・・・・、そんな時代がありました。
介護の仕事は、昔からのイメージで、キツイ?キタナイ?給与が安い?そんな風に思っている方も多いのかもしれませんが、この20年という月日で、介護業界は、大きく変化をしたと感じています。
「実は、今、介護の仕事はそんなにしんどい仕事じゃない!」
介護施設は、利用者様のご希望に沿ったサービスや、スタッフの働きやすい環境作りに積極的に取り組んでいます。
現在は、1~2人部屋が多くなり、排泄や入浴、お食事も、個々の利用者様の尊厳と自己決定を尊重して、利用者様の持てる力を発揮できる生活支援をしています。
その生活は、小さなフロア・ユニットのグループで、とても家庭的なアットホームな環境です。
職員は、力任せの移乗介助を行うことはなく、移乗用のリフトや、ボートを活用、そして、端末機を活用した即時の記録入力が行え、ゆとりをもって、利用者様の生活支援を行えるようになっています。
「介護職は成長産業として注目されています!」
「2025年問題」という言葉を聞いたことはありませんか?
これは、「団塊の世代」(1947年~1949年生まれ)が、後期高齢者となる75歳になるのが2025年であり、全人口の4人に1人は後期高齢者になるという「超高齢化社会」を迎えることによって、介護や医療費などの社会保障費が急増することが心配される問題です。
施設や事業所を利用する高齢者が今後も増え続けることで、福祉や介護の世界ではその需要が高まっています。
だから、自分のがんばり次第でどんどん活躍していける可能性を秘めているのが介護業界といえます。
最近、社会福祉法人サン・ビジョン 長野エリアでは、3・5勤続者とのお食事会を開催しました。
リーダー職を目指していきたい!10年目を目指して頑張りたい!と、目をキラキラさせて話をしてくれています。
今年の7月に、北米研修に参加をさせて頂きました。
研修内容の1つとして、カリフォルニア大学ロサンゼルス校にて、体内時計メカニズムと認知機能の低下に関する研究を行っている研究者にお会いをしてきました。
「体内時計とは? 皆さんご存知ですか?」
人間には、1日周期でリズムを刻む「体内時計」が備わっており、日中はカラダと心が活動状態に、夜間は休息状態に切り替わります。体内時計は、毎朝光を浴びることでリセットされ、一定のリズムを刻みます。
「体内時計が乱れるとどうなるのか?」
特に高齢になると、不眠を訴える割合が高くなります。
加齢とともに眠りを促すホルモンであるメラトニン分泌量が減る為です。
また、高齢者は、多くの疾患を持っていることや、日常生活で体を動かす機会が減少したりしている為、体内時計が乱れやすく、中途覚醒、早期覚醒が現れやすいことを学びました。
また、体内時計の異常は、夜間交代勤務などでも発生する。体内時計の異常は、過度なストレスにもつながり、良いサービス提供が行えない。
私達が事業運営する施設の不規則勤務について、一定のシフトを継続する方法等、もう一度、整理をしてみることが望ましいことを学びました。
現在、北米研修の内容をもとに、
○利用者様がいきいきとした生活がお過ごしできるように
「認知症対策=体内時計の調整(食事・運動・光の照射)で睡眠状況の改善につなげ、高齢者を元気にする」
○職員もいきいきと働くことができるように
「職員の健康=交代勤務を見直し、各職員がいきいきと良いサービス提供が行える環境を整える」
をテーマに、早稲田大学、産業医科大学の先生との面談もさせて頂きながら、取り組みの見直しを行っています。
社会福祉法人サン・ビジョンは、常に前向きに、利用者様のこと、働く職員のことを考えています。
そして、学ぶこと、新しい取り組みにチャレンジすることの機会がたくさんあり、働くことの意欲を高めてくれる法人です。
これまで、グレイスフル下諏訪・グレイスフル辰野・第2グレイスフル辰野、グレイスフル塩尻、グレイスフル岡谷、第2グレイスフル岡谷の施設で、多くの利用者様と、スタッフと出逢い、たくさんの経験をさせて頂きました。改めて、感謝申し上げるとともに、今後も全力で精進していきます。
最後まで、読んでいただきありがとうございました!
次は、辰野を担当している吉川くんにバトンタッチします!お楽しみに!