祖母と旅行へ♪
はじめまして!
グレイスフル岡谷のグループホームにてハウスマネージャーをさせて頂いています、田中友と申します。
1日、1日が早いですね。
今季は雪が少ないせいか、なんだかあまり1月という実感が湧きません~
私は平成22年に社会福祉法人サン・ビジョンへ入社して、社会人9年目を過ごしています。
9年前は高校生でした。「20歳越すと早いよ~」なんて良く耳にしますが、本当に早いです。
それだけ日々充実してたのかな~と思っています。
写真は昨年に家族旅行で行った、伊勢での一枚です。夕暮れ時でとても綺麗な景色でした!
我が家はみんな仕事の時間も生活習慣も様々な家族なので、揃って旅行をするなんて15年ぶりくらいの出来事でした。
家族全員の都合が1日だけ合う日があり、
行き先を決める際に「体が動くうちに伊勢参りに行きたい!」と85歳の祖母が言いました。
22歳から専業主婦で亭主関白の祖父やそれぞれ自由な家族に尽くしてきた祖母が
行きたい場所を自ら言うなんて初めて。
理由を聞いてみると、学生時代の修学旅行で伊勢へ行く予定があったこと、
修学旅行の年に戦争が始まり、とても行ける状況ではなくなってしまったこと、
その年に他の学年の人達が遠足で行った先で空襲に合い大勢亡くなったこと、
終戦後に行ければと思ったが3人の子育てで忙しく、今度は孫の世話で忙しかったこと、
やっと落ち着いたら祖父が亡くなり悲しくてそれどころではなかったこと、
亡くなって10年以上経ち、やっと落ち着いてきたこと、
気付けばもう90歳目前。悔いは残したくないこと。
頑固で家族にも弱みを見せない祖母の話す言葉に、みんな驚きました。
透析をしている叔父も連れて行きたいとの希望もあり、
食事制限と透析の日程の兼ね合いで泊まりは難しい状況でした。
日帰りの旅行となり、片道4時間の道のりでの弾丸旅行は大変でしたが
祖母は早起きして、食事制限のある叔父も食べられるお弁当を作ってくれたりと、
なんとか何事もなく、無事に行って来る事が出来ました。
祖母は安心したのか、旅行に行ってきてからは
「今度はアクアラインってとこ通りたいから連れてって!」
「軽井沢の外孫の結婚式は着物を着たいからお願いね♪」とか
次々に行きたい場所、やりたい事を話してくれます。
えー、また難題だな~なんて少々思いますが(笑)
なんでも一人でやってしまう祖母から頼りにされるようになり、
おばあちゃん孝行が少しでも出来たかなと思うと、私自身の活力にもなっています。
こんな風に祖母のために何かしたいという気持ちには
介護のお仕事に関わらなかったら、全くならなかったかもしれません。
そして、旅行を終えてからは利用者様も同じだな~とより感じています。
何をしたいのか、何が好きか、どこに行きたいか・・・
本当に希望がないという方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、
思い出の場所に行ってみたい方、どうしても行きたかった場所がある方、
実は興味があったこと、好きなこと、がんばってみたいこと、
人には言えない、もしくは言っていない願いもあるのではないか?
今回祖母の思いを耳にしてから、より考えさせられるようになりました。
現在私がいるグループホームは、認知症との診断をされていても
お元気に生活されている方がたくさんいらっしゃいます。
60代~90代と年齢層に幅はありますが、
大好きな歌を歌ったり、カードゲームで勝負をしたり、
日々の階段の昇り下りや卓球だって、皆さん年齢の壁は関係なく一緒にこなしています。
私たちに出来ること、気付けていない、聴けていない願い・思い、
まだまだたくさんあると思っています。
利用者さんが自分らしく生活できるホームにしていきたい
そう願いながら、明日からも頑張っていきたいです!
なんだか家族の話ばかりにしてしまいましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
次回はハウスマネージャー部門のお父さん的存在!のグレイスフル辰野の塚谷ハウスマネージャーです。
よろしくお願いします。