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長野でも多くの求人がある介護職。気になるお給料は?

少子高齢化に伴い高齢者を対象とした福祉施設も規模の大小はあるもののまだまだ新たに開設の兆しもうかがえます。入所者、通所者などの利用者が増える中で介護職に従事する職員は、必要な人数を確保するのが難しい現状もあります。

長野でも多くの施設で介護職員を募集していますが、なぜ人手不足となってしまうのでしょう。

その一つにいわゆる「3K(きつい、汚い、給料安い)」と言うイメージが広がっているからではないでしょうか。労働に見合った給料を得られないことは不満につながってしまうのは容易に想像できます。

近頃では介護職でも働き方の改善を図り、より働きやすい環境を整えつつあるとも聞きますが実際の現場はどうなっているのか気になりますよね。お給料がいくらなのか、と言うのはどんな職業でも大切なポイントだと思いますので少し調べて見ていきたいと思います。

資格の有無で給料・年収はどのくらい変わる?

都内のある求人情報サイトの介護職に関する求人では

介護職員初任者研修・実務者研修・・・9,870件

介護福祉士・・・12,046件

ケアマネージャー・・・566件

となっており、合計では22,500件近くに上っています。それだけ人材が求められているという事がわかりますね。求人サイトでは有資格者の物を記載しましたが、もちろん無資格・未経験の求人も行われていると考えると3万件はくだらないのではないでしょうか。

ではそれぞれの資格を持っている事でどれくらいの収入を得ることが出来るのか気になりますよね。

介護職での初任給は平均で16万~17万円程度と言われています。もちろんこれは事業所や仕事内容によっても変わってきますので、参考までに。

実際には 夜勤手当 の他に、資格を取得していれば資格手当なども加算されますのでもう少し支給があるかもしれません。

そこで資格の有無、種類によっての給料を年収から見てみます。

保有する資格 勤続年数 年収
無資格 4,9年 258,540円
初任者研修 6,5年 276,540円
実務者研修 6,9年 285,180円
介護福祉士 8,2年 307,100円

これだけ見ると、少し物足りなさを感じる方も多いかもしれませんね。政府でも介護職の人手不足を憂慮して新たな改善策を打ち出しています。次にそれについて少し触れておきたいと思います。

新たな加算制度ってどんなもの?給料を増やすにはどうする?

実は2019年10月から「介護職員処遇改善加算」という、介護職離職ゼロを目指した改善策が施行されることに決定しています。

少ない給料で、人手不足によって仕事量だけが増えるのではどんなに介護の仕事が好きでも続けていくには限界がありますよね。

「介護職員処遇改善加算」は安定した処遇改善を図るための環境整備と賃金改善に充てる事を目的とした加算になります。ですが、報酬をいくら上げてもそれは一旦事業所に入り、それから職員への給料に加算されて支払われます。

環境整備も目的の一つである以上全てが収入の上乗せにつながるわけではないようです。また、支給を受けるには事業所が申請を行う必要があります

勤続10年以上のベテラン介護士では月額で8万円の加算が見込まれていますが、この勤続については同じ事業所に継続して10年ではなく、介護業界に10年以上勤めていれば該当します。

元々介護職でも、長く勤めているほど収入は上がるわけですが、この制度によってさらに上乗せされますので年収で見ると約100万円近く増収する事になりますね。

では10年経っていない人はどうなのでしょうか。勤続10年以下の介護職員の加算額については事業所によって差が出てきそうですのでこれからの動向を見守っていきたいところです。

勤続年数の少ないひとでも給料は多い方がいいですよね。そのためには手当てを増やす工夫が必要です。

夜勤手当はだいたい1回で5,000円~8,000円程度支給されますので家庭の条件が許せば手取りを増やすには有効ではないでしょうか。

他にはやはり資格をステップアップしていく事が大切ですね。資格を取るための費用も負担を抑えて受講できる制度がありますので利用するといいでしょう。

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