【大型デイ 太古の湯】膝の痛みのリハビリについて
7月リハビリブログ担当の足立です。
今回は膝関節のリハビリについてお伝えしていきます。
三大関節痛には肩、腰、膝の関節が言われています。
その中でも歩行状態に大きくかかわる膝関節の痛みについてお話していこうと思います。
まずは、膝関節の構造について説明していきます。
膝は膝蓋骨、大腿骨、脛骨、腓骨の4つの骨が組み合わされて作られている関節となっています。
人間の体は関節を構成する骨の数に比例して、筋肉の数も増えていきます。
膝関節は多くの骨と筋肉が関係しており、歩行をする際にも重要な部位となっています。
そのため、痛みが生じた際には、歩行が困難となりやすいです。
膝関節の痛みの原因には大きく分けて3種類あります。
1つ目は筋肉や靭帯、軟部組織の痛みです。
膝関節周囲にある筋肉や靭帯に過度な負荷が掛かることで痛みが発生します。
2つ目は関節の炎症です。
膝関節の変形や筋力の低下により、関節を包んでいる膜が炎症を起こし痛みが発生します。
これは高齢者に多く発生しやすい痛みとなっています。
3つ目に関節リウマチによる痛みです。
免疫の異常によって関節で炎症が起き、腫れや激しい痛みが生じる疾患です。
このように膝の痛みには多くの種類があり、筋力を高め予防することも大切だと言われています。
今回は高齢者に多い、2つ目の関節の変形や関節の痛みの対策と運動について説明していきたいと思います。
関節の炎症は関節の変形や筋力の低下が主な要因のため、ストレッチや筋力の向上を行うことで予防することができます。
以下に太古の湯で実施している筋力訓練をご紹介します。
①スクワット・膝曲げ運動
膝の屈伸運動を行うことで、膝関節周りの筋力向上を行います。
平行棒を持ち、膝を曲げたまま保持することで筋力をより高めることができます。
また、器具を使用したスクワット運動も行うことができます。
負荷を調節することで、その人にあった運動負荷を選択することができます。
②レッグエクステンション・カール
運動器具を使用した膝関節運動です。
スクワットより膝関節に荷重がかからないため、痛みが起きやすい方にもおすすめの器具となっています。
③レッグプレス
膝を伸ばす筋力をつけるための運動器具です。
ボールを使用することで、膝関節への意識を高める効果があります。
以上が太古の湯で行っている膝筋力向上の運動となっています。
この他にも、理学療法士が自己でできるストレッチや自宅でできる運動なども指導しており、
ご利用者様の健康維持と向上に向けて努めており、様々な疾患の方の運動を行うことができるデイサービスとなっています。
今後も、リハビリ職員一同、ご利用者様のリハビリがよりいっそう充実したものになるようにしていきたいと思っています。