認知症になったら楽?
こんにちは。グループホームグレイスフル辰野でハウスマネージャーをしています塚谷修です。
写真は職員さんが自宅や施設の花を利用者様と一緒に飾ったものです。(造花もありますが)
こういう気遣いが出来る人を尊敬します。
きれいな花もそうですが、飾った人の「皆に楽しんでもらいたい。」という気持ちが
伝わってきて、気分が明るくなります。いつもありがとうございます。
さて、今回は「認知症になったら楽?」について。
最近は世間の認知症の理解も広まってきている為あまり聞かなくなりましたが、以前は、
「認知症になっちゃえば、何も覚えてないから楽だろうな。」と耳にしました。
果たして本当にそうでしょうか。
個人差もありますが、認知症になればついさっきの事も覚えてなかったり、
現在の日時や場所の理解、未来の予測も出来なくなる。こんな不安をその都度感じています。
そんな中、「人様に迷惑かけられない。」という責任感や
「自分が社会を、家を支えてきた。」というプライドがあるので、自分で何とかしなければと思う。
その結果、私たちから見れば「問題行動」を起こしてしまう。
しかし、そんな認知症の方でも、何度も何度も行えば新たに習慣化できる事もあるし、
人の表情や行動を良く観察して、とっさに判断する事も出来る。
だから、「問題行動」をしている方にも、やさしい表情で、目線を合わせて、
「一緒に解決しよう。」という姿勢でゆっくり向き合えば、心を開いてくれるんです。
これからも、そんな「認知症になっても楽」を感じてもらえるようなケアをしていきたいです。