仕事も人生の一部です
グレイスフル塩尻の増澤です。
10月1日より辰野地域から塩尻に異動してきました。やっと少しずつ環境に慣れてきたところです。私は施設長の中でも年齢が一番高く、他の施設長さんたちとは親子年齢です。いろいろな場面で大変助けていただきながら今の職に就けています。(いつも感謝しかありません)
私が介護の職場を選び入職することになったいきさつを少しお話しさせてください。私は以前の製造の仕事時代にヘルパー2級を取得してあり、自分の最後の仕事はこの資格を生かし大好きな高齢者と過ごすことができる仕事に就きたいとの思いがありました。縁があり法人の採用面接を受けさせていただき採用していただき、DSへ入職、その後GHのハウスマネージャーのお話をいただきました。それには本人の私が一番驚きましたが「家族とも相談し前向きに受けてほしい」と当時のパワーあふれる上司よりお話をいただきました。悩んでいたある日、私には3人の子供がいますが全員集合していて「あれ?どうしたの?」「親父から電話がありお母さんが仕事について悩んでいるから今夜家にきてほしいって言われたよ」とのことでした。思わず大爆笑してしまいました。上司よりリーダーをしてほしいと勧めていただいていること、一緒に働いている同僚の方からも応援するからと言われていることについて話をしました。子供たちはそれぞれに意見を言ってくれましたが、3人が言った言葉の中身は同じ内容が含まれていました。「自分の思うとおりにすればいいと思うよ。自分たちはもう親の手を借りなくても自分で何でもできるし。自分の就きたい仕事に就くことができて楽しそうだし、そこで認めてもらえたなんて凄いね。自分のことだけ考えればいいと思うよ。一番手がかかるのは親父だけど大丈夫だよね?」と背中を押してもらいました。いつの間にか一人前の意見をしっかり言えるようになり、自立していることを知りました。本当に感激させられた時間でした。家族の後押しや周りの職員さんの力を借りることにより、ハウスマネージャー、そして所長、施設長と経験させていただいています。おかげさまで3人の子供たちも結婚し孫も6人となりました。この介護の世界に入る前に生まれた孫は高校生です。私の職場に何回ついてきたことでしょうか?施設の利用者様や職員さんに育ててもらいました。仕事のやりがいや職場環境により自分の人生が満足いくものなのかどうなのかが決まります。今まで本当に周りの色々な方々に支えていただけたことにより今の自分がいます。縁があり巡り合えた方々との絆をこれからも大切にしていきたいと思っています。介護施設だからこそ味わうことができる利用者様との関わり、その周りにいらっしゃるご家族との関わりを大切に考えてきたからこそ味わうことができる感激の瞬間が何度もありました。ちょうど本日、施設を訪ねてくださったご家族様がいらっしゃいました。リーダーになりたての時に対応させていただいたご家族様でした。「塩尻に異動したと聞いたのでどうしても会いたくて~」と来てくださり、亡くなられた利用者様との昔話をして、またお会いしましょうとの約束をしお帰りになりました。施設での話しができるのはご家族にとっては関わらせていただけた施設職員しかいません。入所時代の話しを懐かしそうにしてくださり、お互いにそのころに戻っていました。入所についてはご家族様が一番不安です。その不安をどのように共有しお話合いを繰り返していくのかはとても重要です。少しでも不安が軽減できるよう誠実に対応してかなくてはいけないと心に刻むひと時でした。これからも誠実に真摯に取り組んでいきたいと思います。