ユマニチュード研修会
皆さん、こんにちは。
グレイスフル下諏訪 教育担当の伊藤です。
涼しいはずの長野県でも、昨日と今日は25度を超え、暑い毎日です。
我が家の野菜、そして小学生の子どもは、暑さに負けず、スクスクと成長中です。
さて、長野エリアでは、昨年より『ユマニチュード』について学んでいます。
『ユマニチュード』について聞いたことがある方もいるかもしれませんが、
簡単に言うと、フランスで開発された認知症の方のためのケア技法です。
そして、今年はさらにユマニチュードのひとつひとつの技法について、
理解を深めようと、長野エリア全体で勉強会を開催しています。
『ユマニチュード』では、利用者様との人間関係、信頼関係を深めることが
非常に大切とし、「見る」「話す」「触れる」を、そして人間としての尊厳を
取り戻すための「立つ」の4つの技法を中心としています。
ここでは、「見る」について触れてみたいと思います。
ユマニチュードでは、利用者様の正面の少し離れたところから視界に入り、
利用者様の目線をしっかりとらえ、笑顔で顔を近づけていくことを
「見る」としています。
今までの研修の中で、介護職にとって、観察も含めて見るということは、
とても大切であると教育をしてきました。
しかし、私たち介護者視点からの「見る」は意識していても、
利用者様視点からの「見る」は意識してこなかったことに改めて気づきました。
私も実際の現場でこの「見る」技法を試してみました。
今まで、悲しそうな顔で会話をしていた利用者様や
認知症により常に不安そうな表情をされていた利用者様が、
見たこともない笑顔で返答して下さいました。
その他、現場の職員からも、「入浴に強い拒否がある方が、拒否なく入浴してくれた」
などの成功事例が聞かれています。
人生経験の短い私たちが、人生経験の豊かな高齢者の方の気持ちを理解し、
よりよいケアを提供することは非常に難しいと感じています。
だからこそ、経験だけに頼るのではなく、知識を高め、得たことを実践していくことが
大切であると思います。
サン・ビジョンはこのような研修を含め、事業計画に基づき、学べる場を数多く設定しており、
介護職としての専門性や人間性を高めることができる会社です。
これからも職場の仲間とともに切磋琢磨しながら、よりよいケアを目指していきたいと
改めて思った今回の研修でした。