利用者体験を行って感じたこと
上伊那地域には、グレイスフル箕輪、グレイスフル辰野、第2グレイスフル辰野の3つの事業所があります。
私の勤務先は、辰野町樋口地区にある第2グレイスフル辰野です。
特定施設入居者生活介護の生活相談員をしております大槻と申します。
今回で6回目の投稿となります。
長野エリアでは、必須研修という研修があります。毎年ありますが、今年度の研修は先月に参加させていただきました。研修内容は、利用者様体験をし、その後、利用者体験からの振り返りを行いました。その人らしさを大切にしたケアについて、虐待予防について、ユマニチュードの展開について学びました。
利用者体験では、指定の他事業所にて利用者体験を行いました。時計や職員、利用者様の姿の見えない場所に車椅子に座り、3時間近くその状態でいました。景色も見えない場所で、音しか聞こえてきません。その時間に、利用者様の気持ちになって考えてみました。
もし、座ったまま、何もしない、声もかけられない時間が続いたらどんなに不安に思われるのか、身体の痛みがでるのではないか、孤独な気持ちになるのではないか。・・・そんなことを考えながら、日々の業務中の自分の姿を振り返る時間となりました。
何でもそうですが、その立場にならないと人は分からないと思います。共感することはできても、気持ちまで理解するとういうことは難しいことです。
利用者体験を通じて、改めて利用者様の立場になって考えることの重要性を学びました。
利用者様がどんな思いでここで過ごされているのか、どんなことを諦めて、どんなことを決心されて、どんなことを希望されて、ここでの生活を受け入れてくださったのか。・・・など、利用者様の生活をお手伝いさせていただく一職員として、お一人お一人の利用者様の気持ちや思いを大切にして、業務を行っていかなくてはならないと感じました。
現在もコロナ禍であり、以前のように、自由に外出の出来ない中、利用者様もストレスや不安をため込むこともあると思いますが、私たち職員も日々の生活の中で、利用者様が穏やかに1日1日を過ごせるように、寄り添い、利用者様の言葉を聞き、不安を軽減し、笑顔でいられる時間を多く作れるように努めていきたいと思います。
最後まで、読んでくださりありがとうございました。