仕事を続けること ~どうやって向き合っていきますか?~
ユニット型特別養護老人ホームグレイスフル塩尻の斉藤です。
6月30日、例年であれば梅雨真っ盛りですが、今年は早々に梅雨明けし夏まっしぐらです。暑い日が続きますので、体調には十分に注意していかなければいけません。2022年度が始まり3ヵ月が経過しました。慌ただしい毎日、なかなか落ち着く時はありません。4月に入職した新規採用職員も徐々に仕事を覚えてきており、できることも日々増えてきています。まだまだ覚えないといけないことや経験を積んでいかなければいけませんが、焦らず着実に成長していってほしいものです。
私が所属しているユニット型特別養護老人ホームは40名弱の介護職員がいます。毎年、新卒の職員を配属していますが、一方で年数を重ねて働いている職員も年々増えています。長く働いているくれる職員が多くなることは本当に嬉しいことです。では、長く働いている職員は、どうして仕事を続けてくることができたのか?聞いてみました。
今回は勤続10年前後の2名の職員に、「ここまで、仕事を続けられた理由は?」「今、仕事を続けている中での楽しみは?」と聞いてみました。
まずは、小林美咲さん。
こんにちは。グレイスフル塩尻ユニット型特養で働いています。小林美咲です。
入社して、9年経ちます。長い間この会社に勤めることができた源といえば、介護とこの会社が好きだからということです。入社して始めは、一人で大勢の人たちの介護なんてできない、辞めたいと思ってばかりでした。しかし、日が経つにつれ、利用者様たちに感謝をされたり、いろんな話をしたり、笑顔を見れたりして、自分自身も嬉しくなり、利用者様ともっと関わっていきたいと思うようになりました。
それでも嬉しい事ばかりではありませんでした。利用者様とのお別れ、人間の感情、年齢を重ねていくということ等にも触れていきました。介護は、人の奥深さを直接感じられるお仕事であるということを年数を重ねていくうちに、実感できるようになり、利用者様と深く関わっていきたいと思いました。
また、個人的な話となってしまいますが、1年前、病気で療養をしてる際、介護を続けるのは厳しいとマイナスな方向に思っていました。そんな中、職場の上司、同僚などが温かい言葉をかけてくださったり、これからのことを真剣に考えてくださり、自分の負担があまりない勤務で対応してくれました。そのおかげでこの仕事を続けていこう、この会社に恩返しをしていこうと思いました。会社に対する恩返し、それは、この仕事を続けていくことだと思ったので、感謝の気持ちを今でも大切に持ちながら仕事を行っています。
そして、何か困ったことなどがあったら、気軽に相談できたり、些細なことも話せる職員さんがたくさんいる為、とても周囲の環境に恵まれているなと思います。
正直、今でも仕事が大変だな思うことが何度もあります。そう思う度に、自分の介護観と会社への恩返しの気持ちを思い出し、周りの職員さんのおかげで、介護が好きなんだ頑張ろう、と前向きに気持ちが変わっていきます。
介護とこの会社が好きだという気持ちを忘れずに、これからも利用者様と職員さんと一緒に仕事を楽しみたいです。
続いて、渡部しのぶさん。
皆さんこんにちは!グレイスフル塩尻で働いている渡部しのぶと申します!
好きなことはゲームと星のカービィが大好きです♡カービィのグッズたくさん集めてます!
介護の仕事はすごい大変ですが、とてもやりがいのある仕事だと思っています。
今までこの仕事を辞めずにいられたのは三つあります。
①とても疲れた日には自分にご褒美を与えています。例えばですが、今日はお仕事頑張ったからマクドナルド買って食べよう!!とか化粧品を買おう!!みたいな感じです。
②とにかく沢山お話しすること。一人で抱え込まずにたくさんの人と喋っています。
私は利用者様の事や、業務で困ったことがあれば、すぐにフロア職員や、上司に相談しています!
③休みの日は家でゲームしていたりしています。ゲームもいいですが、夜勤明けで行くカラオケはとても楽しいです!ストレス発散になります!!
「人」を介護していくことは大変です。病気や障害によって体が思うように動けない、認知症によって日々分からなくなっていく、お一人お一人に合わせた介護(ケア)をしていきます。うまくいかないことも沢山あります。部署の異動もあります。日々ケアをしている方も変わりますし、一緒に働く職員も変わります。多くのストレスに圧し潰されそうになるはずです。もちろん「やりがい」もあります。利用者様や職員との出会いが自分自身を成長させてくれます。今回、文章を載せてくれた二人も多くの苦労を乗り越えてきたと思います、それと同時に多くの財産も手に入れてきたはずです。
これからも長く介護の仕事を続けていってほしいです。 突然の原稿依頼にも関わらず、ご協力いただき感謝です。
私自身も平成15年に入社して、勤続20年近くになります。仕事へのモチベーションは日々上がったり下がったりしていますが、ここ数年特に力を入れていることと言えば、目標を決めて常にそれを意識しながら仕事をしていくことです。(極めて当然なことですが)目標というと、法人で言えば「法人の理念」、施設単位で言うと「事業計画」というものがあります。職員個々にも「チャレンジシート」といったものがあり、年度初めに目標を立て、一年の終わりに評価し、翌年は・・・というものです。元々、目標管理が得意ではなかったのですが、とある研修に参加したのをきっかけに自身の目標立ての視点が変わり、今に至ります。
自分ができることは、自分の役割は、自分が求められることは、利用者様・ケアに対してできることは、職員に対してできることは、自身が成長していくには・・・何ができて、何ができていないのか、よくよく考えた上で目標を立てます。できるかな?ではく、できること、やること、を意識した目標にして、それを頭に置きながら日々仕事に向かっています。目標があるからこそ、ぶれないし、原動力となります。ちなみに、私が近頃凝っていることは・・・「料理」「お酒の呑み方」です。仕事が帰ってからの時間、休日の時間の使い方って大事です。どこかへ出かけたり、趣味の時間ってのもいいです。私としては、いつも過ごす時間を「どうするか」にテーマを置いています。とは言うものの、そんなに中身のない話なのでここまでにします。
今回の写真は、当施設のショートステイフロアの浴室入り口を撮影しました。ショートステイの利用者様に向けて、より満足して頂けるようにと様々な取り組みを開始しています。食の楽しみ(デザートレク)や、お風呂の楽しみ、体を動かす楽しみ、塩尻だからできること、また来たいと思ってもらえるサービスを念頭に進めています。「考える」楽しみは介護の仕事の醍醐味のひとつです。利用者様はどんな反応をするんだろうと・・・そこらへんの話はまたの機会に!!