施設のリハビリって勉強にならないの?
「施設のリハビリは勉強にならないから、病院で働きなさい。」
13年前私がまだリハビリの学生の頃、多くの先輩や先生方に言われた言葉です。
私はその言葉を鵜吞みにして、病院に就職しました。
障害や病気を発症されてすぐの患者さんはみるみる身体機能が改善し、そのお手伝いができるのはやりがいのある楽しい日々でした。
しかし、身体機能が改善し退院された患者様がまた病院に戻ってくることがしばしばあるのです。
「家に帰ってすぐに転んで今度は足を骨折しちゃった。」
私が担当させていただいた患者さんの話です。
「あんなに身体機能が改善し歩けるようになったのに、なんでまた転んで帰ってきてしまったのだろう?」
罪悪感とともに私は疑問でなりませんでした。
そこで気づいたことがあります。
「私は患者さんの身体機能しか見ておらず、その方の生活を見ていなかったんだ。」ということ。
患者さんは退院した後、家または施設での生活になります。患者さんはただ立ったり、歩いたり出来れば良いわけではなく、生活の場に合わせた立位や歩行能力が必要です。
きっかけがあり、現在のグレイスフル下諏訪に転職してからはデイケア、介護老人保健施設でのリハビリを経験しています。
病院勤務時と違って、施設ではご家族様や患者様とコミュニケーションを取りやすいことから、実際の生活場面を想像しやすくなり、今まで見えていなかったもの、知らなかったことがたくさん見えてくるようになりました。
今まであまり詳しくなかった福祉用具についてなど、様々知識もつきました。
どこで働いていても学べることは沢山あると思います。
ですが、私は施設に再就職したことで自分の経験値がまた一つ上がったように思います。
施設では幅広く、多くのことが学べます。
施設での勤務に興味がある方は、ぜひご連絡をお待ちしています。
介護老人保健施設グレイスフル下諏訪
理学療法士:北原 友希