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【大型デイ 太古の湯】車椅子が引き起こす影響について

今回ブログを担当します。理学療法士の足立です。

今回の内容は車椅子と運動について載せていきたいと思います。

身体に障害がある方が移動手段として用いる身近な道具として、車いすがあります。

歩行能力が低下している方には自宅内外での移動方法として車椅子はとても便利なものとなっています。

しかし、車いすが体に与える影響はあまり知られていないと思います。

今回は車椅子が体に与える影響とそれを改善するために、

太古の湯で行っているリハビリについて紹介していきたいと思います。

 

  • 全身の筋力が低下する

車椅子に座ることで、本来立位姿勢で働く、体幹、下肢の筋肉が働きにくくなり、全身の筋力が徐々に低下してしまいます。

大学などの研究によると、健常な大学生を1週間車椅子の生活にさせたことで、全身の筋力低下がみられたという報告もあります。

  • 立ち上がり動作が困難になる

股関節や膝関節が曲がった状態となりやすく、立ち上がりの時に、体がまっすぐになりにくくなり、立つ動作のときにふらつきやすくなります。

  • 下肢の血流が悪くなる

長時間の車椅子座位姿勢は下肢の血流が停滞しやすく、むくみの原因となります。

むくみが継続して続くことで、感覚障害や足の指が動かしにくくなり、歩行能力の低下を引き起こしやすくなります。

  • 骨折しやすくなる

立つ動作や歩く動作が減少することで、骨への刺激量が少なくなり、骨密度の低下を引き起こしてしまいます。

少しの衝撃でも骨折しやすい体へと変わりやすくなります。

  • 全身の筋力低下の改善  

レッドコード、転倒予防体操に参加する。

 

 

 

 

 

  • 立ち上がり動作の改善

平行棒での歩行練習、立ち上がり練習を実施することで、股関節、膝関節が硬くなることを予防し、動作が安定しやすくなります。

 

 

 

 

 

 

  • 下肢の血流の改善

かかと上げ運動の実施、ふくらはぎの筋肉を働かせることで、下肢の血流を促す効果があります。また、下肢の血流を促進するメドマーも用意しています。

  • 骨折しやすくなることの予防と改善

パワープレートを使用する。パワープレートとは高速振動を体に与えて、全身の細部にまで負荷をかけることができる運動器械で、短時間で様々な運動効果が期待できます。

この振動によって、骨へ刺激を与えることで骨密度を高める効果があります。

また、平行棒などを使用して歩く動作や立ち上がり動作を頻回に行うことで、骨密度を高める効果があります。

 

 

 

 

 

 

以上のように、太古の湯では車椅子の方の身体機能を向上させるためのリハビリに取り組んでおります。

リハビリスタッフ一同、これからも個々の利用者様にあったリハビリの提供を心掛けていきたいと思います。

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