【大型デイ 太古の湯】バランス能力向上のリハビリについて
みなさんこんにちは、太古の湯リハビリ担当足立です。
今日は太古の湯で実施しているリハビリの中で、バランス訓練について紹介していきたいと思います。
立位姿勢からバランスが崩れ転びそうになった場合、人間はバランスをとろうとして足首、股関節、ステップ(足を出す)の順番で動きます。最初の足首のバランス能力が低下すると、立位や移動時のふらつきが多くなり、転倒の危険が大きくなります。
詳しく説明すると、足関節戦略(ankle strategy)と呼ばれるバランス能力(姿勢制御)があります。足首は外部から少しの動揺刺激が加わった時に姿勢を保つ役割があります。
高齢者になると足首が固くなっている場合があり、足首でバランスを保つことが難しくなるため、腰や股関節の動きでバランスをとろうとします。そのため、腰や股関節に負担がかかり痛みが出る場合があります。腰や股関節への負担を軽減する為にも足首でバランスを保つトレーニングをしていくことが重要となります。
それでは足首のバランス運動について説明していきます。
- 足首の底屈、背屈運動
上の写真のように平行棒を利用してのかかと上げ、つま先上げ運動を定期的に行っています。
こちらは底背屈を指導している様子です。自力での足首の動作が困難であり、ふらつきが起こりやすく、お尻が後ろへ下がっています。このように足首の動作を見ながら、転倒の危険があることを伝えて、歩行器などを使用する提案なども行っています。
- 足趾(足指)の巧緻動作練習
タオルを足の指でたぐり寄せる運動です。足の指の柔軟性と筋力をつけることができます。
- バランスクッションを使用してのバランス訓練
クッションに乗ることで、バランス能力を高めることができ、足首の動きを改善し、足首でのバランス能力を鍛えることができます。
このようなバランス運動も太古の湯で行うことができ、転倒の予防を行うことができます。その他にも筋力トレーニングやレッドコードなど多くの運動種目を用意しています。今後もリハビリ一同、ご利用者様の身体機能向上のために努めていきたいと思っています。