【大型デイ 太古の湯】「AIによる歩行分析はじめます」
みなさんこんにちは。機能訓練指導員の天満です。
今回はAI(人工知能)についてのお話です。
〇将棋の名人がAIに敗れた日
将棋の王将戦、藤井五冠と羽生九段の戦い、盛り上がっていますね。現在、第4局が終わり2勝2敗のタイとなっております。
将棋界の若きヒーローがタイトルを防衛するのか、それともレジェンドが勝って通算タイトル100期の偉業を達成するのか、目が離せない展開です。
皆さんはどちらを応援していますか。いつもは地元愛知の藤井さんを応援している私ですが、羽生さんは常にトップを走り続け、
50代になった今でも第一線で活躍されているスーパースターです。同世代の私は、同じ時代を生きてきた者として羽生さんを応援したい気持ちが強いです。
1997年、チェスの世界チャンピオンがコンピューターソフトと対決し敗れる、というニュースが流れました。
この時、将棋がコンピューターに負けるのはまだ先の話だと言われていました。
理由は、将棋は相手の駒を取ると自分の駒として活用ができる分、チェスよりもはるかに複雑なゲームだから、というものでした。
しかし、2017年5月20日、将棋の名人がAIに敗れる日が来ました。
ポナンザと名付けられたAIとの対決により、当時最強と言われた佐藤天彦名人が敗れたのです。
この出来事はニュースでも大きく取り上げられ、2020年には、NHKの「アナザーストーリーズ」という番組でも放送されましたので、
ご覧になったかたも多いのではないでしょうか。AIの進化は私たちの想像をはるかに超えているのかもしれません。
日常生活の中でもAIが活用されている場面が多くなってきました。
例えば、お掃除ロボとか、防犯カメラ、介護などで使用される見守りカメラにもAIが搭載されています。
車の運転に関しても、自動運転が実用化される日も遠くはなさそうです。
このように、AIは知らないうちに私たちの生活の中に入ってきて、今では、なくてはならないものになっているようです。
〇AIによる歩行分析
さて、私がなぜこのような話をするのか、と言いますと、太古の湯でもAIを導入することが決まったからなのです。
このAIは「トルト」という名前です。
簡単に言いますと、歩いている様子をビデオで撮影するだけでAIが歩行分析を行い、その人の歩く力やバランスを評価し、改善ポイントやおすすめの運動も紹介してくれる、というものです。
どうです、ちょっとおもしろそうな感じがしませんか?
写真は私の歩行分析の結果です。
歩行分析の結果が点数化されて表示されます。20点満点中19点ですから、良い評価をいただきました。
皆さんは、自分がどんな風に歩いているのか知っていますか。自分の歩き方を自分で見る機会はあまり無いと思います。
挿画で撮影すると、自分はこんな風に歩いているのか、という発見があります。
姿勢よく歩いているつもりでも背中が曲がっていたり、左右のバランスが悪かったり・・・。
歩き方というものは人それぞれ特徴があって、クセみたいなものがありますね。
トルトは昨年の12月から今年の1月にかけてお試し期間として利用していました。
何名かの利用者様に撮影をお願いしてみたところ「おもしろい」、「こんな風に歩いているのか」、「またやってみたい」など、
驚きや発見があって、とても好評でした。
私たちリハビリ職員の中でも「これはおもしろい」、「利用者様も喜んでくれるから、ぜひ今後も続けるべき」との意見が多く、3月からの正式導入が決まりました。
皆さんも、自分の歩行状態を分析されてみませんか。きっとおもしろい発見があると思いますよ。ちなみに、3月4日(土)、トルトイベントを開催します。
皆さんの参加をお待ちしています。
太古の湯ではこのように新しい取り組みにもどんどんチャレンジしていきます。利用者の皆さんに喜んでいただけるよう、これからも走り続けていきますので、よろしくお願いいたします。