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【大型デイ 太古の湯】運動強度について

毎日暑いですね、サンサンリゾート太古の湯、機能訓練指導員の田嶋です。

 

利用者様が運動を実施している際、「どれくらいの強さでやったらいいの?」と聞かれることがあります。

そこで今日は運動強度についてお話ししたいと思います。

運動強度を決める評価法はいくつかありますが、今日は年齢や安静時心拍数から運動強度を算出するKarvonen法(カルボーネン法)を紹介します。

 

Karvonen法の式は、(予測最大心拍数-安静時心拍数)×強度(%)+安静時心拍数です。

予測最大心拍数は中高齢者で210-年齢、若年者で220-年齢で算出します。

 

心拍数は胸にセンサーを付けて心電図や心拍計で測定することが出来ますが、普段気軽に測ることは難しいですよね。そこで脈拍を用います。

 

そもそも心拍数と脈拍の違いは?

心拍数は、心臓が1分間に打つ回数のことです。一方、脈拍は、からだの各部の血管が1分間に拍動する回数を示します。

不整脈がない人の場合、心臓の拍動1回分はからだの隅々に脈拍として伝わるため、心拍数=脈拍数となります。これに対し、不整脈が生じた場合は、その瞬間の心臓の拍動が末梢の血管に1対1で伝わるとは限らないため、末梢で感知する脈拍は跳んだり、休んだりするように感じられることがあり、不整脈の場合は必ずしも心拍数と脈拍数はイコールになりませんので、一目安として見て頂いた方が良いかと思われます。

 

太古の湯ではエアロバイク

 

 

 

 

 

ルームランナーが脈拍数を測定することができます。

 

 

 

 

 

 

 

少し話を戻して、運動強度は

運動に慣れていない方、高齢の方…40%

中高齢の方、肥満気味の方…50~60%

運動に慣れている方…60~70%

を目安にしてください。

 

実際に60歳の方で安静時心拍数が70拍、運動強度40%の運動を行う場合を算出してみましょう。

予測最大心拍数=210-60=150

目標心拍数=(150-70)×0.4+70=102

となります。

つまり、この方の場合は心拍数が102になる程度の強度で運動をする、というのが一つの目安ということになります。

 

しかし、既往に循環器疾患があり、心拍数を抑える薬を服用している方では、ここまで上昇しないと思われます。

そのため、心拍数での運動強度設定に関しても万能とは言えず、他の評価と組み合わせることが大切です。

個人差もあると思いますので、運動の途中できついと感じられる方は運動強度を下げ、無理のない運動をしていただけたらと思います。

 

太古の湯では、機能訓練指導員が4名在籍していますので、皆様が安全に運動できるよう 見守り等させて頂いています。

運動中などお体のことで気になることがあれば、ぜひお声かけ下さい

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