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(ケアハウスジョイフル江南)「コロナ禍」が教えてくれたこと

皆様、こんにちは。ケアハウスジョイフル江南相談員の藤原です。
コロナが流行して間もなく2年を迎えようとしています。今までに体験した事が無い「禍」で思いもよらない体験をしたり、他人の想いに気付かされたこともあるのではないでしょうか?
悪い体験ばかりではないと思います。きっとこの禍がないと体験できなかったことや気づくことが出来なかった大切なこともあるのではないでしょうか。
今回は、コロナ禍で印象深かった体験をテーマにお話しします。

私は、余暇活動で手話を習っています。まだまだ始めて2年・・・に加えコロナ禍で1年間教室が休校になったというブランクと「時間がない」という言い訳?(^^ゞ も加え、なかなか上達せずにクラスについてゆくのがやっとなのですが、それなりに楽しんでやっています。
私が手話を始めた理由は、当ケアハウスにろうあの方が入居することになったことです。
入居することになった方と、その娘さんが手話でコミュニケーションをとっている姿を見て
「なんて優しい「言葉」なんだろう・・・私も使ってみたい!」と感銘を受けたことがきっかけです。
習い始めて、1年目・・・拙いなりにも伝わるようになってきました。
そして、しばらくしたところでコロナが流行し、マスクがマストアイテムとなりました。
マスクをして、手話でコミュニケーションをとっているとなんだか、相手が怪訝な顔をして
「あなた、ダメ!怒ってる!」と言って、暫く話をしてもらえなくなってしまいました。
その時は、何が原因か解らず、大変ショックを受けました。
なんせ、ろうあの方のコミュニケーションは結構はっきりとモノを言う文化なので、ダメ・嫌い・あっち行け!などは包み隠さないのです。
そんなこんなで、しょげていた私にある日、彼女が「マスクを取りなさい!」と。
・・・そうです。マスクで顔半分が覆われているので拙い手話に加え「何を思っているのかわからずとても心細かった」とのことでした。
ろうあ者にとっては、相手の口形や表情も大切な情報源なのです。
特に、私は目元の表情が乏しく「目が笑わないタイプ」なので、本当に心細い想いをさせてしまったなぁと反省しました。
それからは、またコミュニケーションが従来のように復活し、お話もしてくださるようになりその入居者様にも笑顔が戻りました。

相談員の仕事は、いろいろな人とのコミュニケーションを柱に広がっています。
相手の、過ごしてこられた環境や文化背景を充分理解した上での関わりが大切だと再確認させられた体験でした。
そして何より、こんな拙い私の手話をいっしょけんめい理解しようとしてくれていたことにも感謝、相変わらず落ちこぼれ気味ですが・・・さらに勉強に励んでおります!(*´▽`*)ゞ

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